まなびの『び』

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カーボンニュートラルについて〜洋上風力〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の1つめ「洋上風力産業」。これを2030年には10GW、2050年には30~45GWにする目標としています。

そもそも洋上風力とは、その名の通り洋上に設置する風力発電のことで、日本の排他的経済水域は世界で第6位と広域ですから、非常に可能性を秘めた発電方法です。地上に風車を設置する風力発電を設置するのがイメージがわきやすいですが、風というのは地表から抵抗を受けるため、洋上は地上よりも安定して強い風が吹きやすいのです。そのため、洋上に設置することで安定的な電力を得ることができます。

 

 しかしながら、洋上風力発電はエネルギーの生産コストが高いのが問題となります。風車製造メーカーは欧米が中心です。既に水上風力発電が開始されているヨーロッパにおいては、工場が近いために輸送コストも低く、導入コストが低い状況にあります。今後アジアは水上風力発電が成長するとされるので、メーカーもアジアに生産拠点を建設する動きがありますので、いかに日本に誘致するか、というのが重要な課題になってきます。そのためにも日本がとても優良な市場であるということをアピールすることが重要で、日本での発電設備を設置する地域を選定し、公募を始めています。その中で、デンマークのヴェスタスというメーカーが洋上風力発電設備の工場を長崎に建設を検討しているというニュースもあります。

 

ここからは、洋上風力産業に関連する日本企業をみていきます。

 

東芝

東芝アメリカのゼネラル・エレクトリックが日本国内の洋上風力発電事業で業務提携。

 

レノバ

秋田由利本荘沖に洋上風力発電施設建設中。レノバ、コスモエコパワー、JR東日本エネルギー開発、東北電力合同会社

 

戸田建設

長崎県五島市沖での選定事業者に決定。(ENEOS大阪ガスINPEX関西電力中部電力との共同事業体)