まなびの『び』

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カーボンニュートラルについて〜燃料アンモニア〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の2つめ「燃料アンモニア」。

 

火力発電では、石炭、石油、天然ガスを燃焼させて発電をしておりますが、これでは二酸化炭素が出てしまう。一方でアンモニアを燃焼させても二酸化炭素は出ないため、脱炭素の主力となります。ただし、アンモニアは石炭等に比べて火力の温度が弱いため、発電量としては弱く、アンモニア100%では現時点では実用的ではありません。現在考えられているのは、石炭火力に20%の混焼をさせることで、これによって二酸化炭素の排出量を削減するということです。「仮に国内の全石炭火力での20%混焼を実施した場合には国内の電力部門からの二酸化炭素排出量の約1割を削減することになる。」とされています。

 

課題としては、アンモニアの安定供給です。アンモニア製造はほとんどが肥料目的で、燃料としてのアンモニアをいかに製造、供給していくかが重要になります。アンモニアの生産国が北米、オーストラリア、中東であることから、国際的な連携が必要になってきます。

 

ここからは、燃料アンモニアに関連する日本企業をみていきます。

 

IHI・JERA

アンモニア混焼技術を確立するための実証事業として、碧南火力発電所にて利用試験を開始。

 

三井物産

オーストラリアにて燃料アンモニア製造工場を建設。

 

旭化成日揮

再生可能エネルギー由来の水素からアンモニアを生産する実証実験を始める。