まなびの『び』

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カーボンニュートラルについて〜船舶産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の7つめ「船舶産業」。海上輸送は産業にとって必須で、エネルギーの転換が必要です。

 

LNG液化天然ガス)、水素、アンモニアをエネルギーとする技術の開発が必要です。

近距離用の小型船舶については、小型の水素燃料電池船、リチウムイオン電池を用いたバッテリー推進船の開発・実証が進んでいるとのこと。

遠距離・大型船向けには、水素・アンモニア燃料エンジン、燃料供給システムの推進が必要です。

 

また、LNG燃料は現在主流の重油と比べて二酸化炭素排出量が少なく、二酸化炭素以外にもNOXやSOXの排出が少ないため、LNG燃料船の普及を進めているところです。重油燃料よりも対容積でのエネルギーが小さく、そのためより多くのLNG燃料を搭載する必要があります。このため、貨物スペースが小さくなるといった課題があるようです。

また、今後、既存船の燃費性能規制、燃費実績の格付け制度により、省エネ・省CO2の船舶にインセンティブを付与していく仕組みを進める様です。

 

ここからは、船舶産業に関連する日本企業をみていきます。

 

 

日本郵船

LNG燃料ながら、将来的にアンモニア燃料に切り替えが可能な船舶の開発を進める。2020年10月にLNG燃料の自動車運搬船を竣工させ、2028年度にはLNG燃料自動車運搬船が合計20隻となる。

 

ヤンマー

燃料電池搭載の小型船を実証。2023年の実用化を目指す。