まなびの『び』

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カーボンニュートラルについて〜住宅建築物産業/次世代太陽光産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の12番目「カーボンリサイクル住宅建築物産業/次世代太陽光産業」。

 

①AI・IoTやEV等を活用したエネルギーマネジメント

エネルギーマネジメントとは、電気やガス等、エネルギーの使用状況を把握、最適化していくことを言いますが、これを実現するためにもビッグデータやAI活用、そして電気自動車の活用が必要となります。しかし、現行うまく進んでいない課題として、我々消費者側のメリットが薄いということもあります。こうしたインセンティブの強化が今後必要になってくると思われます。

一方で太陽光等の再生可能エネルギー普及のためには、EVの普及が必ず必要になってきますので、EVのインセンティブと合わせて進めていく必要があると思っています。

 

②LCCM住宅・建築物、ZEH・ZEB、住宅の省エネ性能工場

色々聞き慣れていない言葉が出てきたので、まずは言葉の整理。

LCCM住宅:ライフサイクルカーボンマイナス住宅

ZEH:ネットゼロエネルギーハウス

ZEB:ネットゼロ・エネルギービル

現行においては、建築物省エネ法に基づく省エネ基準を達成している戸建住宅は約7割とのことですが、ZEHについては2割にとどまっている状況と記載されています。そもそもZEHとは、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅で、断熱性の向上や高効率の空調設備等でエネルギー使用を減らし、太陽光発電による電力を創出することで実現します。こうしたZEHの普及のためにさらなる規制措置の導入を図るとともに、耐荷重の低い屋根や、壁面に設置可能な次世代型の太陽電池の開発等も進めていくとしています。

 

③炭素の固定に貢献する木造建築物

二酸化炭素貯蔵としての木材の利用ですが、非住宅・中高層建築物では、木造の割合が1割未満とのこと。ここは14分野のうちの9番目でも記載がありました。

 

④高性能建材・設備

②で記載した通りで、建物からのエネルギー使用の削減のためには、断熱性の向上や高効率の空調設備等、これら設備が普及する必要があります。これらのコスト低減と、電力・ガス料金へのコスト影響を明示化して消費者にわかりやすい評価制度を確立するとしています。

 

⑤次世代型太陽殿

太陽電池の効率は各国が競争を繰り広げている状況で、性能向上と、②で触れた壁面設置できる太陽電池の実用化を目指して実証に取り組むとしています。

 

ホンダ

欧州で初めて自動車メーカーによるエネルギーマネジメントサービスの提供をイギリス

で開始。

 

積水ハウス

ZEHの提案が好調で1棟あたりの単価上昇している。ZEH使用マンションも好調。

 

東芝

「ペロブスカイト型」太陽電池(フィルム型で、オフィスビルや強度の低い)のエネルギー変換効率15.1%を達成。世界最高効率となる。