まなびの『び』

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売上高と利益について

株価の指標を見ていると利益についていくつも種類があってわかりにくいことがありますので、今回はいくつかある利益について見ていきます。

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※上図では、営業外損失>営業外収益,特別損失>特別利益になってますが、必ずしもそうなるとは限りません。

 

◯売上高

営業によって商品やサービスを売った代金の合計

 

売上総利益

売上高から売上原価を差し引いた利益。売上原価には生産、仕入れにより、商品、サービスを製造するのに必要な費用のことで、材料の購入費や工場の維持費、製造部門の人件費なども含まれます。

 

◯営業利益

売上総利益から販管費(販売費及び一般管理費)を差し引いた利益。販管費は、営業部門の人件費や交通費、広告宣伝費等、販売するための費用と、例えば総務部や人事部といった営業や製造に関わらない部門の人件費や事務所の家賃、水道光熱費などです。営業利益が、本業で稼いだ利益と言われます。

 

◯経常利益

営業利益と営業外損益営業外収益と営業外損失を引いた損益)をあわせたもの。例えば配当金や利子を受け取った場合や有価証券の売却益等が営業外収益で、融資利息や有価証券の売却損が営業外損失に該当します。

 

税引前当期純利益

経常利益に特別損益(特別利益と特別損失を引いた損益)をあわせたもの。例外的に発生した臨時の利益や損失で、その企業の例年の経済活動に関係がないものとなります。例えば、自然災害によって発生した損失や工場の売却、リストラにより発生した費用などです。

 

当期純利益

税引前当期純利益から法人税等、税金を支払ったあと、最終的に残った「利益」になります。最終利益とも言います。この純利益から株主へ配当金が支払われ、残りの差額は内部留保として、貸借対照表状の純資産の中に入ります。