リチウムイオン電池銘柄まとめ
電気自動車もプラグインハイブリッド自動車も車両本体価格がネックである記事を書きましたが、その車両本体価格のうち、リチウムイオン電池が構成比が高くなっているます。
そもそもリチウムイオン電池は、電池の中をリチウムイオンが移動して電気が流れる電池で、充電して繰り返し使用することができます。エネルギー密度が高く、エネルギーロスが少ない、寿命が長いなど、効率のよい充電池です。携帯電話やノートパソコンなどIT機器に使われていますし、電気自動車・ハイブリッド自動車の航続距離を伸ばすためにも最も重要な部品であり、半導体とともに、今後の自動車生産になくてはならないパーツ。各自動車メーカーが電池の安定確保にむけた動きが活発化しています。
リチウムイオン電池は、一般的には電池の負極(マイナスの部分)に炭素、正極(プラスの部分)に主にコバルトが使われています。コバルトは高価かつ希少、かつ電気自動車の価格のうちリチウムイオン電池の価格が構成比高く、コバルトの使用量を減らしたり、代替の物質を使ったり等開発されているようです。
車載リチウム電池の世界的シェアは1位が中国のCATL、2位が韓国LG化学、3位が日本パナソニックで、日本勢は劣勢の状況。もともとリチウムイオン電池は日本が開発したものという中で、この状況は厳しいです。ぜひ日本勢の復活を期待したいところです。
【車載リチウムイオン電池製造】
〇パナソニック(6752)
パナソニックはテスラに供給。トヨタ自動車とは合弁会社のプライムプラネットエナジー&ソリューションズにて開発、生産。
〇東芝(6502)
鉛蓄電池メーカー。ホンダと合弁でブルーエナジー、三菱自動車、三菱商事と合弁でリチウムエナジージャパンを設立。
【車載以外のリチウムイオン電池製造】
〇TDK(6762)
〇マクセル(6810)
〇村田製作所(6981)
〇古川電池(6937)
ロボット向けリチウムイオン電池
【リチウムイオン電池の材料製造】
〇関東電化工業(4047)
リチウムイオン電池の電解質である六フッ化リン酸リチウムの製造。
〇田中化学研究所(4080)
リチウム電池の正極材(三元系正極材料)製造メーカー。
〇日本電解株式会社(5759)
リチウムイオン電池の負極に使用される電解銅箔を製造。
【その他リチウムイオン電池関連企業】
〇エンビプロ・ホールディングス(5698)
リチウムイオン電池のリサイクル事業。
〇日立(6501)
電気自動車の急速充電機の製造。
〇ニチコン(6996)
電気自動車用の急速充電機の製造。