まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

田中化学研究所(4080)の銘柄分析

リチウムイオン電池関連で気になった企業をより詳しく見ていきます。

 

manabinobi.hatenablog.com

 

 

田中化学研究所(4080)はリチウムイオン電池ニッケル水素電池二次電池の電池の正極材料のメーカーです。

f:id:manabinobi:20211113133053p:plain



田中化学研究所のHP(https://www.tanaka-chem.co.jp/index.html)を見ると、電池関係特化の企業であることがよくわかります。

利益はしばらくマイナスの時期が続いていました。今年度も-650百万円の赤字予想だったのが、先日10月26日に800百万円の黒字に業績予想の修正が公表されました。修正理由を見ると、ニッケル及びコバルトの国際相場が上昇基調で推移をしたことととしています。

上半期の経常利益も前上期比323.5%増と絶好調です。ですが、中身を見ると、想定した期間の経費が後ろ倒しになっているということですので、これが計上されたときがどうだったかは未知数で、一時的なものかもしれませんが。ですが、売上高も前上期から94.5%増と大きく売り上げも伸びています。特に車載リチウムイオン電池向けが136.8%増と好調な様子です。

上記決算発表を受けて株価は大きく上昇をしています。

 

田中化学研究所は北欧スウェーデンのリチウムイオン二次電池メーカーの「ノースボルト」と2019年に前駆体の製造の技術協力を行う旨契約を行っています。2021年03月期にはここから10億円の売上高が計上されているとのことですが、今期には計上見込なしとのことです。

 

気になったのは、今回発表の四半期損益計算書(202203期第2四半期)を見ると売上総利益率は8.0%しかないこと。おそらく設備投資が大きいので、利益率が低いんだとは思うのですが、今後しっかりと利益がとれるのか。