まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

2021年11月の決算発表をまとめてみる(自動車メーカー)

11月は多くの企業で、6月から9月までの四半期決算が発表される時期です。3月決算の企業が多く、この時期の決算は4月から9月までがちょうど前半(上半期)の結果発表ということにもなり、1年の見込みがどうなるのか、大事な時期となります。今回は自動車メーカー3社の上半期発表をまとめてみました。

f:id:manabinobi:20211115061149p:plain

ホンダの販売台数は四輪のみ。

 

改めてこの様に比較してみると、トヨタ自動車の規模が群を抜いているのがわかりますね。

コロナ禍により昨年度は大きく売上、営業利益ともに全社ともに影響を受けましたが、そこから業界的に回復傾向であることがわかります。特に営業利益を見るとトヨタは236.1%増、ホンダも161.2%増、日産は黒字へ転換。昨年度のしゃがみ方がすごかったので前年比にすると凄まじいですね。

 

今回の決算ポイント

○販売台数の回復

海外にて販売台数が回復していて、これにより、全社の売上回復に貢献しています。ホンダはそのなかでも唯一販売台数減。ただし、二輪は上半期では販売台数が増えています。

 

○円安の進行

自動車は海外での販売台数が大きく、為替の影響を大きくうけます。決算は円単位で行われますので、円安になると輸出企業有利です。

 

半導体不足の影響。

ホンダ、日産は第1四半期の販売台数は前年よりも増えたのですが、第2四半期で見ると、半導体不足により生産ができず前年より減っています。(トヨタは減ってないもののほぼ前年通り)

 

今回の決算発表にあわせ業績見通しを発表しています。この発表を見ると、3社とも当初の見通しから台数減少を見込んでいます。トヨタ、日産はそのなかでも利益は為替影響や利益率アップにのり上方修正。ホンダはそれらを見ても緩衝しきれず下方修正を発表しています。