まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

交換できるくん(7695)の銘柄分析

交換できるくんは2020年12月に東証マザーズに上場した企業です。

 

f:id:manabinobi:20211120140525p:plain

【交換できるくんの事業内容】

交換できるくんは住宅設備機器のeコマース事業単独セグメントの企業です。

ガスコンロや給湯器、トイレ、蛇口などなどの住宅設備機器とその工事費をネットで販売するサービスを提供しています。通常、このような取り付け工事等ですと、見積もりに訪問する必要がありますが、スマホの写真で見積もりを完了させ、取付工事のみ対面で行うことができるというという特徴を持っています。

実際に利用サイトを見てみましたが、説明もわかりやすいと思いました。工事担当者の写真、名前がホームページ上で掲載をしているということも面白い取り組みで、どんな人がくるかわからないという不安感も払拭できます。自分は賃貸マンションに住んでいるので利用する機会がなく、想像でしかないですが、値段のイメージもわかりやすく使いやすいサイトなのかなと思いました。

 

【交換できるくんの今後の成長性】

交換できるくんのHPによると、住宅設備機器交換工事は、手間の割りにコストがかさむということで、収益化が難しく企業の新規参入が難しい事業とのことですが、集客もインターネットで、事業内容で記載したような見積もりもコスト削減が図れるということで、利益を確保できる仕組みとしているということが特徴です。

施工事例、ユーザーのレビュー等のデータ蓄積によってサイト流入者を増やしていくことができるので、強みとなっています。

 

【交換できるくんの決算状況】

2021年3月期は前年比約18%の売上増、今期も同程度の成長を見込んでいます。11月12日公表の第2四半期の業績報告では、第2四半期において半導体不足やメーカー生産国でのロックダウン影響により、商品供給が発生したことで、繰り入れられなかった売上が残っているとのこと。それでも前年同期比11%の成長をしているという状況です。気になる点は業績予想に対する進捗率は低いということです。売上高の進捗率は例年から3ポイントのビハインドですが、これは供給の遅れによるものとわかるのですが、営業利益の進捗は26ポイントほどあり、これが吸収できるのかが不明です。

 

【交換できるくんのチャート】

f:id:manabinobi:20211120140822p:plain

 

2021年4月末から5月上旬にかけての山がありますが、これは2021年3月期の決算発表から下落トレンドへ変わりました。その後、中国地方や東北地方へ事業エリア拡大が発表されて一時的に上向いています。上記進捗の懸念点に明るい話題が欲しいところです。