まなびの『び』

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2021年11月相場振り返り

2021年11月の相場の振り返りです。eMAXIS Slimシリーズの基準価格の推移を参考にみていきます。図は先月末の各投資信託の基準価格を1として、その推移をグラフ化したものです。参考にドル円の推移も掲載しています。

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先月末の2021年10月31日が衆議院選挙の開票日でした。結果自民党が勝利ということで安定した政権運営が期待されることで、翌営業日の11月1日は日経平均は大幅高で始まりました。アメリカでもFOMC連邦公開市場委員会)でFRBのパウエル議長がそう切上に対する慎重な姿勢を示したこともあり、また好調な決算発表も受けてアメリカの市場も好調でした。

以降、株価はアメリカの利上げリスクとの戦いでした。10月のアメリカの消費者物価指数が前年比6.2%と31年ぶりの水準となり、インフレリスクから利上げ前倒しの議論が再発。

日本はコロナ感染者の減少から観光や飲食に対する制限緩和の動きが見られ、また岸田内閣の過去最大規模43.7兆円の経済対策が閣議決定アメリカでもバイデン政権による1兆ドル規模のインフラ投資法案が成立するなど明るい話題もありました。

しかしながら、新型コロナの変異株「オミクロン株」の確認で、全てが覆りました。これにより各国の株価急落、原油価格も下落。安定資産の円が買われ、これまでの円安基調から一転円高が進みました。

感染力が高く、ワクチンの効果が薄まるとされる「オミクロン株」の先行き不透明感が、せっかく回復してきた日本の消費行動へ冷水をかけるかたちになっています。11月30日には日本でもオミクロン株が確認され、外国人の新規入国の原則停止などの対応もあり、これまでからは早急な感染抑止を進めているようにも見えます。コロナ状況、インフレリスクとしばらく相場は荒れそうです。

ですが、私の様に積立投資をメインとしている方で、かつ積立期間がまだ先の方は、相場が荒れても平常運転を心がけてください。相場が下がれば安く買えるチャンスでもあります。