まなびの『び』

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オミクロン株と日経、ダウの推移

11月月末から、南アフリカで発見された新型コロナウイルスの新たな変異体(オミクロン株)によって、株価の推移が急落するなど、大いに乱されました。

ここまでの推移についてまとめています。

 

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オミクロン株が発見されたニュースが飛び交ったのは11月25日の東証が引けた後でした。※このときはまだオミクロン株という名前はついていませんでした。

この新しい変異体は感染力がデルタ株より強く、ワクチンの効果が薄まるという可能性があるという特徴が衝撃を与えました。この日は、ちょうど感謝祭ということでアメリカは祝日で市場が空いていませんでした。

日本では翌日11月26日に日経平均が前日比2.53%も下落しました。感謝祭明けのアメリカはブラックフライデーの日ですが、同じく24日に対して2.53%下落しています。日本政府やEUなど、南アフリカやその周辺国に対して、渡航の水際対策を強化、あるいは直行便の中止などの発表もあり、航空株やレジャー株など大きく下げが目立ち全面安となりました。

これまで高騰していた原油も再度の経済活動の停滞があることが想定され売られ、代わりに日本円や金といった安全資産が買われ、これまでの円安のトレンドから一気に反転をしています。

 

週明け11月29日は、引き続き日本株価続落をしています。場中に岸田総理から、30日以降、新規外国人の入国の停止を発表。これにより経済活動再開にブレーキがかかる可能性が高まりました。また、この時点ではオミクロン株かどうかは不明でしたが、ナミビアからの入国者が新型コロナウイルスに感染していることが判明。一方、アメリカでは26日の下落からの押し目買いということで、回復をしました。

30日、日本は前日のアメリカの反発を受けたのもあり、午前中までは回復をしていました。しかし、この勢いが続かず、モデルナCEOのワクチンの有効性が低くなる可能性があるという発言もあり、1.63%安で着地しています。アメリカでは、FRBパウエル議長のテーパリング加速の発言もあり、下げが拡大しています。

12月1日は日本は下げもあったものの、押し目買いにより反発。アメリカでは、パウエル議長がこれまでインフレを「一時的」という表現をしていましたが、これを改めることを発表し、インフレ懸念がより一層強まります。あわせてアメリカで初めてオミクロン株の感染が確認され、一段と下げました。

2日、日本は前日のアメリカ株の下落に引きずられ、下落。一方のアメリカはこれまでの下げが大きかったことを受けて、押し目買いが強く、今年最大の上げ幅で反発。

3日、日本はこれまでの下げの大きさから割安感でも買われ、かつ新型コロナウイルスの飲み薬が申請されたことを受け、回復。一方でアメリカではオミクロン株の感染者が複数確認され、感染拡大によりハイテク株中心に下がりました。

 

以上、先週までの動きでした。大幅な下げの動きの中で、割安感から下値が重かったり、一方で経済再開の不透明感から上値が思いなど、一日一日の中で値動きが大きい日が続いています。

今日から始まる1週間、果たしてどうなるでしょうか。