新生銀行とはどの様な企業なのか。
先日、SBIが新生銀行にTOBを行った際の経過をまとめましたが、そもそもSBIと新生銀行はそれぞれどの様な企業で、SBIは新生銀行のTOBによりどの様な未来を見ているのかを調べていきたいと思います。今回は新生銀行はどの様な企業なのかについてです。
なお、新生銀行のHP、ディスクロージャー等から引用しています。
TOBの経緯はこちら。
【新生銀行グループの事業領域】
◯個人業務
リテールバンキング業務
個人向け無担保ローン業務
クレジットカード・カード・ショッピングクレジット・ペイメント業務
◯法人業務
事業法人・金融法人にソリューションを提供する業務
事業承継金融などを行う業務
リース業務
【新生銀行の沿革】
新生銀行の前身の日本長期信用銀行は長期信用銀行法の下、1952年に設立。日本の高度成長を支えました。
しかし、バブル崩壊により多額の不良債権を抱えることになります。その後、経営破綻、国有化を経てアメリカの投資ファンドに売却され、新生銀行として建て直しがされます。
【新生銀行の特徴】
新生銀行はその成り立ちのために、都市銀行でも、地銀でもないというのが銀行の立ち位置での特徴です。しがらみはないのかもしれませんが、一方で顧客基盤がはっきりしにくいのではないかと思います。
新生銀行の強みは、ノンバンク事業です。ノンバンクとは、銀行以外の貸金業を差します。新生銀行は本体の銀行業以外で、新生フィナンシャルのカードローン「レイクALSA」、アプラスのクレジットカードやオートローン、昭和リースのリースなど、それぞれ特徴を持った子会社を持っています。
また、ストラクチャードファイナンスの分野でも強みを持っています。ストラクチャードファイナンスとは、不動産流動化による資金調達など不動産ノンリコースローンや、再生可能エネルギーなどプロジェクトへのファイナンス組成による資金調達などのプロジェクトファイナンスなどにもノウハウがあります。