まなびの『び』

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バルミューダ(6612) 〜機能性・デザイン性重視のファブレス家電メーカー〜が株主優待新設

本日は、株主優待が新設されるバリュミューダについてです。

 

バルミューダとはどんな企業か。

バルミューダといえば、デザインがよいオーブントースターだったり、最近でもコーヒーメーカーやスマホでの参入がニュースにもなりました。いわゆる家電メーカーですが、自社工場をもたず、社外の工場へ生産を委託するファブレス経営を行っている企業です。

工場を持つには、工場の土地建物が必要ですし、製造機械も必要ですから、初期コストがかかりますが、ファブレス経営であればそれを抑えることができます。その分、真似をされないようなブランド力が必要になります。

 

バリュミューダはセグメントとしては家電事業の単一セグメントですが、販売製品の種類として、GreenFanシリーズ(扇風機)の『空調関連』と、BALMUDA The Toaster(オーブントースター)などの『キッチン関連』、そしてLEDライトなどの『その他』に分けて売上等公表しています。2020年12月期の有価証券報告書によると55%がキッチン関連、27%が空調関連となっています。

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ファブレス経営ということで、製品の機能性やデザイン性は最大の武器であり、どれだけ他社差別化した商品を出せるかがバルミューダ成長の鍵になると思います。

 

バルミューダの業績推移

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2020年12月期のバルミューダは、巣ごもり需要でキッチン関連の売上が増加。スピーカーや掃除機の新製品を発表などでこちらも売上高アップに貢献しました。今後もこれらに続いて、新しい商品を投入するとしていて、今年度は上でも記載しましたが、スマートフォンの「BALMUDA Phone」を発売。コーヒーメーカー「BALMUDA The Brew 」の発売もニュースに取り上げられていました。

さて、直近11月発表の第3四半期決算説明資料の内容を見てみると、去年の売上高を上回ってはいるのですが、昨年の売上対比43.8%としている高い目標の通期業績予想への進捗率としては61.2%と少し苦しいように思います。第4Qにて携帯端末で2,700百万円を目標としており、正直たどり着けないのではないかと思っています。

 

バルミューダの株価の推移

f:id:manabinobi:20211219134140p:plain株価の推移は決算発表から一段と下がり傾向が強まり、上場来の安値を更新している状況です。その中で発表された株主優待ですが、どこまで効果を期待できるでしょうか。

株主優待の中身ですが、バルミューダオンラインストアで使える30%(予定)の割引クーポンとなります。バルミューダは価格設定が高めですので、バルミューダファンには非常にお得なものだと思いますが、使用頻度から考えると微妙に感じました。