まなびの『び』

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メディアドゥ(3678)〜電子書籍、NFT関連〜

NFT関連の銘柄を見ていきたいと思います。本日電子書籍のメディアドゥについてです。

 

◯メディアドゥの事業内容

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メディアドゥはセグメントとしては「電子書籍流通事業」と、マーケティングソリューション事業など「その他事業」となっています。

電子書籍事業」では、電子書籍を出版社と電子書店の間で取次業務がメインで、販売データ等の出版社への提供や、電子書店への企画販促提案などといった事業を行っています。また電子図書館のプラットフォームや出版社支援を行う業務をしています。「その他事業」では、メディア運営、出版及び創作支援業務等を行っています。書籍要約サービス「flier」、コミュニティメディア「MyAnimeList」、その他「ネクストF」、「ゼロコミ」、「ONSTAGE」なども運営しています。

このようにメディアドゥは電子書籍といったデジタルコンテンツが主力の企業ですが、NFT技術を用いて新しい出版の姿を考案している企業となります。

例として、紙出版の取次業者である株式会社トーハンと事業連携を行い、NFTを活用したデジタル付録付の紙書籍を流通させるといった案があります。こうすることで紙本価値の再発見にもつながるものだと思います。また、NFTによるデジタルコンテンツのファン間での売買、さらに取引履歴の可視化ということも検討されている様です。

 

◯メディアドゥの業績推移

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メディアドゥは売上、利益とも右肩上がりに推移しています。特に2021年2月期は新型コロナウイルス感染症にともなう緊急事態宣言により在宅時間が増えたことで、巣ごもり需要として電子書籍の利用が高まったことが追い風となりました。この企業はどちらかといえばストック型ビジネスであるため、昨年度の需要が今年も一定数上乗せされ、増加傾向となります。例えば在宅時間の増加で売上が伸びた家具等の販売業者は、昨年の反動で今期は減益であるといった企業がありますが、メディアドゥについては今期も堅調な伸びを予想しています。

 

◯メディアドゥの株価推移

 

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メディアドゥの株価の推移ですが、直近1年間の株価は下落傾向です。2021年1月5日時点では約8,000円だった株価は2022年1月5日は約4,000円とちょうど半分となっています。これでも株価の割安度を示す予想PERは39.2倍とまだまだ高水準。巣ごもり需要の期待値から、昨年は大きく値が上がっていたことがよくわかります。

 

 

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