2022年1月の相場振り返り
2022年1月の相場の振り返りです。eMAXIS Slimシリーズの基準価格の推移を参考にみていきます。図は前月末の各投資信託の基準価格を1として、その推移をグラフ化したものです。参考にドル円の推移も掲載しています。
株式も債券も年明け直後だけ少し上向いたものの、その後下降の一途をたどります。特に日本株式は1月27日、先進国株式は1月26日にそれぞれ1月としての底となっていますが、それぞれ先月末から約10%も下落しています。
eMAXIS Slimの推移だけではわかりませんが、1月は特にハイテク株・成長株にとても大きなダメージを与えています。ハイテク株の多いナスダック総合指数でみてみると、2021年12月31日時点の終値が15644.97ポイントに対し、1月の底であった1月27日の終値は13352.78ポイントと14.7%も下がっています。
さらに日本のマザーズ指数はもっとドラスティックに下がっており、2021年12月30日時点の終値が987.94ポイントに対し、1月27日は728.25ポイントと、26.2%も減少しています。しっかりと検証できていませんが、同月内での下げ率ではないでしょうか。
1月初旬の各指数別の相場の動きは以下記事参照してください。
1月相場の背景となったのは、
〇ウクライナ問題
の2点が大きいと思います。
アメリカで12月の雇用統計が発表されると、雇用者数に鈍化はあるも、失業率は低下しました。消費者物価指数も高水準を維持。これによりアメリカの長期金利が上昇し、株化は高PERの銘柄を中心に下がっていきます。その中でのFOMCでは3月利上げ開始を示唆しました。
またウクライナでは、ウクライナのNATO参加を阻止したいロシアと、擁護側のアメリカおよび欧州でにらみ合い状態が続きます。この地政学的なリスクもあいまって、株価にとって上昇しにくい状態が続いています。
FOMC後は、企業の好決算に後押しされて回復が見られています。がこれで流れが変わったかは未知数です。