まなびの『び』

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INPEX(1605)の決算発表。いつまで原油価格の高騰が続くか。

本日はINPEXの決算発表を見ていきます。

INPEXがどういう企業かといえば、資源の少ない日本における化石燃料を採掘、販売をしている企業となります。詳細は、以下記事を御覧ください。

 

manabinobi.hatenablog.com

 

 

 

 

INPEX 売上高 営業利益 経常利益 最終利益
2022予測 1,541,000 716,000 824,000 250,000
  対前年増率 23.8% 21.2% 25.3% 12.1%
2021 1,244,369 590,657 657,627 223,048
  対前年増率 61.4% 137.7% 155.6% 黒字化
2020 771,046 248,471 257,335 -111,699

 

2021年12月期は2020年12月期から61.4%増の1兆2,443億円となりました。この背景として、販売数量の増加が250億円、販売平均単価の上昇が4,116億円、為替影響が330億円としています。つまり販売価格の高騰が背景となりますが、これは国際的な原油価格高騰の結果となります。

2022年度は引き続き原油価格の高さと、生産量増による効果により、さらに増収の見込み。営業利益も増益見込みとなっています。

これら見通しの算出にあたり、以下前提の指数を使用しています。参考に直近の指数も入れています。

   
  第1四半期 85ドル
  第2四半期 75ドル
  第3四半期 75ドル
  第4四半期 65ドル
  2月12日時点 95ドル
為替レート(ドル円
   
  通年 110円
  2月12日時点 115.9円

 

これまでの経過を見る限り、原油先物価格も為替レートも前提価格よりは高く推移をしています。これらの高騰状況がいつまで維持されるかにかかってきますが、ウクライナとロシアの混乱により原油高に拍車がかかっています。いずれ上方修正はあるのではないかと思います。