日経平均構成銘柄の入れ替えについて〜オリックス採用〜
4月4日より日経平均の構成銘柄にオリックス(8591)が採用されることが発表されました。オリックスといえば優待制度によって個人投資家に人気の銘柄ですので、持っている方も多いのではないでしょうか。
日経平均に採用されるということは、日経平均連動型の投資信託などファンドが購入する様になります。これは日経平均連動型のファンドは、株式の保有割合を日経平均の構成比に近づけることで、日経平均とファンドの動きを合わせる様にしています。つまり採用されるタイミングで買いが入ることになります。
オリックスの代わりに日経平均から外れる銘柄は新生銀行(8303)です。新生銀行は、4月4日の市場再編の際にプライム市場から外れるということで、除外の候補となった様です。この場合は除外されるタイミングで売りが入ることになります。
実際にどの様に株価に影響を受けるのか、前回の入れ替えを振り返ってみます。
2021年9月6日に発表されたのは、10月1日にキーエンス、村田製作所、任天堂の3銘柄が入れ替えとなりました。
【採用】
◯キーエンス(6861)
◯村田製作所(6981)
◯任天堂(7974)
反対に除外されたのは、日清紡ホールディングス、東洋製罐グループホールディングス、スカパーJSATホールディングスの3銘柄となります。
【除外】
◯日清紡ホールディングス(3105)
◯東洋製罐グループホールディングス(5901)
◯スカパーJSATホールディングス(9412)
実際にチャートを見てみると、スカパーJSATホールディングスを除き、発表された9月6日に翌営業日に採用銘柄は上昇、除外銘柄は下降となっています。しかし、この傾向が続くかといえば、決してそうでもなさそうな気がします。
入れ替えとなる10月1日の増減を反映する必要があるので、前営業日に出来高が非常に増えているのですが、あまりこの日の株価には影響があまりなさそうです。
今ホルダーになっている人は株価が上がりますが、さらなる上昇を狙って購入する、という感じではないかもしれません。