まなびの『び』

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値上がり続ける原油価格とINPEX株価

ロシアのウクライナ侵攻を受け、様々なコモディティ価格が上がり続けていますが、注目されているのが原油価格です。原油価格の価格高騰が止まりません。

 

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ニューヨークのWTI原油先物価格(上図)、イギリスのブレント原油(下図)ともに、過去1年間総じて値上がり傾向でしたが、2月末から急激な値上がりとなっています。

 

ロシアの原油産出量は1割ほどの様ですが、ロシアへの経済制裁により原油の供給量が少なくなることを懸念して急騰となっています。また、2日にはOPECプラスの会合がありましたが、現行の増産ペースを維持することが決定され、しばらくは高値が維持される見込みです。

 

この様に原油価格が高値水準が続くと今後の経済への影響が心配になります。ガソリン価格もしばらくは下がる見込みもないでしょうし、電気料金も値上がり続けています。我々の家計にとっても辛いですが、例えばトラック、やバス、タクシー等運送業者や、化学メーカーもコスト増が大きそうに思えます。

 

この様な中で株価が値上がりが続いている銘柄が以前取り上げたINPEXについて見てみます。

 

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INPEXは以前取り上げましたが日本で原油を採掘している企業です。詳細は前回の記事を参照いただきたいですが、先日発表された2022年12月期の決算見通しで、ブレント原油の価格を第1四半期(1~3月)を85ドルで見積もっています。

1月は77〜91ドル

2月は89~105ドル

という推移をしています。

INPEXのIR資料によると、ブレント原油価格の平均価格が1ドル上昇すると純利益に与える影響を60億円増えるとしています。簡単に見積もっても、すでに現時点までで発表済みの見通しから3〜400億円くらいは純利益が上ブレるのではないかと思っています。以前の記事でも上方修正がありそうと記載しましたが、これからも原油価格の高値が続くのであれば、さらに上澄みされ、上方修正がかなり現実的になったかな、と思っています。

また、例えば2021年12月期は配当性向31.2%で、30%以上の配当性向を目指しています。また自社株買いも行っています。期待が大きくなりそうです。

 

前回記事

manabinobi.hatenablog.com