まなびの『び』

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資源高が続くから気になる銘柄 エンビプロ・ホールディングス(5698)

最近、ウクライナ情勢関連の記事ばかり書いていますが、やはり今の経済に与える影響が大きく、今回もこの話題です。

一番影響が大きいのはロシアという資源大国への経済制裁により取引が困難になることにより、資源高が続いています。

 

この様な資源高だからこそメリットがある企業を考えたとき、以前取り上げた銘柄から、エンビプロ・ホールディングスを思い出し、改めて見てみたいともいます。

 

manabinobi.hatenablog.com

 

エンビプロ・ホールディングスは資源を回収し、その資源を再利用して販売する事業を行っています。主に、鉄、非鉄金属といったものですが、これらの価格が上がればエンビプロ・ホールディングスにとっては追い風ということになります。

2022年度業績予想にて、その試算の前提条件となる各金属資源の価格を公表していますが、鉄スクラップについては50,000円/トンとしています。鉄スクラップの価格(価格推移表 – 一般社団法人日本鉄リサイクル工業会)を見てみると、2021年10月から50,000円/トンを超え、2022年2月には56,000~57,000円/トンとなっています。一時期50,000円/トンを下回っていましたが、現状では前提を大きく超えている状態にはあります。

気になるのは今後の推移ですが、そもそも鉄を作る際に還元剤として石炭(コークス)を使用します。この石炭価格もロシアのウクライナ侵攻以降急騰している状況です。その影響度はわかりませんが、鉄の製造価格も上がるのではないかと思います。新しい鉄製造の価格が上がれば、リサイクルの鉄価格の需要も増し、鉄スクラップの価格も上がるのではないかと想像しています。

この他、金価格も値上がりを続けていますし、都市鉱山銘柄であるエンビプロ・ホールディングスはメリットになるのではないかと思います。

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しかし、このエンビプロ・ホールディングスのチャートを見てみると、2021年11月をピークに下降傾向となります。地合に釣られて下がっている状態だとは思うのですが、直近決算でも好決算の様に見えましたが、大幅に下落をしています。

今後の値動きはチェックしたい銘柄です。