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三井ハイテック(6966)が決算発表

3月14日に三井ハイテックが決算発表をしました。金型、電子部品、電気部品、工作機械の製造・販売を行っている企業となります。かなり強い成長力を見せる発表となります。

 

三井ハイテックの事業内容

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三井ハイテックの主な取扱製品は、プレス用金型、リードフレーム、モーターコア、平面研削盤等になります。売上高構成比では電子部品(リードフレーム)と電機部品(モーターコア)をあわせて90%以上を占めています。リードフレームとは半導体パッケージの金属フレーム、モーターコアとは電気自動車やハイブリッド自動車向けのモーターと、今を時めく分野の重要パーツであり、そしてこれら製品の製造のための金型製造、工作機械製造を行っています。

今回の決算発表とともに新中期経営計画も発表しておりその中において、事業環境というスライドで説明しているのが、「カーボンニュートラル社会」、「情報が高次元に進化する時代」という2つの将来に向けた環境変化があり、電気自動車と半導体の開発が進むとしていて、ここが三井ハイテックのもつリードフレームとモーターコアという技術に関連をしている分野であるとしています。

三井ハイテックの強みともなっているのが、金型製造と工作機械製造の分野で、電気部品(モータコア)と電子部品(リードフレーム)を製造する上で技術の高度化を重視した基盤事業であるとしています。私の解釈ですが、この基盤事業があるから高い技術力を維持でき、三井ハイテックの唯一無二性となっているものだと思います。

 

三井ハイテックの業績推移

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三井ハイテックの業績の推移を見てみるとこの2年間の成長が突き抜けています。2021年1月期は売上高が11.9%プラス、2022年1月期は43.2%プラスとなっています。営業利益については、2021年1月期が199倍、2022年1月期が3.9倍となっています。

来年度2023年1月も売上高30.5%増、営業利益36.4%増という成長を見込んでいます。先に記載した通りで、半導体と電動車の需要は2023年1月期も旺盛だということが想定されます。

また、配当金も2021年1月期が年間21円だったところ、2022年1月期は64円を予定しています。3倍超ということで、この点も素晴らしい発表となっています。2023年1月期は65円の年間配当見通しとなっています。

 

三井ハイテックの株価推移

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株価の推移です。昨年2021年は右肩上がりのチャートでしたが、2022年に入ると、下降傾向でした。これは三井ハイテックだけでなく、半導体関連のハイテク系企業全体が弱い相場でした。ここから決算発表を受けて7,000円程度から10,000円程度まで急回復しています。

他の半導体関連企業にとってもよい反応を見せてくれたのではないかと思います。