まなびの『び』

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日経平均絶好調の9連騰。急回復中ですが今後どうなる?

今週は日経平均が絶好調でした。

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上図は2022年来の日経平均の日足のチャートです。これまでも何度も記事で取り上げた通り、日経平均は3月上旬まで下落トレンドが続いていましたが、3月9日を底としてそこから強い回復を見せています。

金曜日の25日も前日から39円プラスで引けていて、9営業日連騰となりました。この9営業日連騰という2019年9月以来2年半ぶりとのことです。

9日の底は25,000円を割っていたのですが、3月25日の終値は28,149円と28,000円台にまで回復。9日の底から13%以上の上昇となっています。28,000円台となるのも1月18日以来2ヶ月ぶりで、まさに急回復と言って良いと思います。

 

ここまで好調な背景としては、

アメリカ連邦準備理事会(FOMC)を通過し0.25%と想定内の利上げが確定をしたこと。また、これに伴い、アメリカ株が好調に推移をしていること。

これに対し、日銀の政策金利の引き上げが行われれず、円安が急激に進行。この進行が輸出企業にとって強い追い風として意識され、これらの株式への買いが進んでいること。

そして3月末の配当や株式優待の権利獲得に向けた買いなど、複合的な理由だと思います。

 

では、今後これらが続くかといえば疑問な点も多く、特に気になるのは5月のFOMCの動向です。

最近のパウエル議長の発言のニュースを見ると、0.5%の利上げを示唆する発言もよく見られ、これは一定市場の反応を試しているところもありそうです。原油高や資源高といった企業業績の悪材料になる懸念事項も多く、ウクライナ情勢も一進一退となっており、ロシアの焦りも見られます。今後の悪いニュースで一気に押し戻される可能性も十分にあるかと思って見ています。