まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

日本の人口減が止まらない。。。人口推計の発表。

本日は総務省発表の人口推計についてです。4月15日に2021年10月1日現在の結果が発表されました。

www.stat.go.jp

そもそも人口推計は毎月公表されている各月1日現在人口と、毎年4月に公表されている各年10月1日現在人口と、それぞれあります。

各年10月1日現在人口では、全国の1歳ごとの男女別人口と、都道府県別の5歳刻みでの男女別人口が発表されるのが特徴となります。

 

さて、各報道期間でもとりあげられていますが、2021年10月1日現在での日本の総人口は1億2,550万2,000人ということで、前年に比べ64万4千人(-0.51%)の減少で、減少幅が統計開始以来の過去最大との結果になりました。

人口の増減理由には、自然増減と社会増減という2種類があります。自然増減とは、何人が生まれたか、それに対して何人が亡くなられたか、という人の生死により増減するものです。社会増減は、海外から日本へ何人が転入したか、日本から海外へ何人が転出したか、(都道府県別では何人が都道府県をまたいで引っ越しをしたか)といった人の移動による増減のことです。

 

2021年10月の推計結果の特徴としては、15年連続で自然減少している、3年ぶりに社会減少している、といずれの理由も減少となりました。社会増減はさらに日本人と外国人にそれぞれ分けて発表していますが、日本人、外国人ともに減少しました。

 

自然増減としては少子高齢化が大きく影響しています。特にこの2年間は新型コロナウイルス禍による生み控えの影響もあるのだろうかと思いますが、0歳の人口は830千人。比較として10歳の人口はを見てみると,054千人で、10年で2割以上も減っていることになります。

また、社会増減では、日本の新型コロナウイルスへの対応としての水際対策が影響しているのか、外国人が入ってこず、反対に帰って行ってしまうということが考えられますが、外国人が9年ぶりに減少する結果となってしまっています。

 

さて、生産年齢人口と言われている15~64歳の人口は74,504千人と前年から584千人減り、全体に占める割合は59.4%と過去指定を記録。ピークでは1992年に69.8%だったとのことですが、ここから10ポイント以上も減ったことになります。

日本の生産能力=日本における生産人口✕生産効率性

として分解すれば、生産人口が減っているのであれば、生産効率性を上げなければ日本経済は縮小してしまうということになります。

あるいは、生産人口を増やす必要があります。

 

この生産効率性の強化(つまり業務効率化、DX推進)といったテーマや、生産人口を増やす(女性活躍、高齢者活躍)といったテーマはさらに今後の日本にとって必要な分野になってくるものと思われます。

 

また反対に75歳以上人口は14.9%と過去最多となっています。

こちらのテーマで言えば医療・福祉の分野などが重要なテーマになってくるでしょうか。