イーロン・マスクのtwitter買収について
4月26日の朝、twitterがイーロン・マスクの買収提案を受け入れるというニュースで驚いて目が覚めました。
もともと4月に入り、イーロン・マスクがツイッター株を取得、その後買収提案を行う報道があり、これに対してtwitterが買収防衛策を導入することで反対という立場から、しばらく揉めてどうなるのかな、という目線で見ていたのですが、想像よりも早く受け入れるという形で決着となりそうです。
計画としてはもっと以前からあったんでしょうが、4月4日にイーロン・マスクがtwitter株を9.2%取得したことが判明しました。翌5日にはtwitterがイーロン・マスクを取締役に起用することを発表。この前後でイーロン・マスクがtwitterで「編集ボタン欲しい?」とユーザーに問いかけることが話題にもなりました。しかし、9日には取締役の就任を辞退しています。
そして14日。イーロン・マスクがtwitterへ全株式の買収、非公開化提案を行います。twitterの買収は1株54.2ドル、全株式取得に400億ドル必要とのことですが、そこまでしてイーロン・マスクが買収を提案した背景として、
(ツイッターに)投資をしてから、現在の形態では同社が繁栄することも(言論の自由のためのプラットフォームになり、民主主義を機能させるという)社会的要請に応えることもできないことがわかった
(日本経済新聞マスク氏、ツイッターに買収提案 全株取得意向: 日本経済新聞より)
としています。
これに対し、twitterは一時買収防衛策導入を検討している旨報道があったものの、25日には取締役会で買収提案を全会一致で承認することとなり、本日に至ります。
今後、実際にイーロン・マスクがどの様な変革をtwitter、そしてSNSにもたらすのか、とても興味深いです。
twitterの株価の直近1年間の日足チャートを見ると、イーロン・マスクの9.2%取得の報道を受けた4月4日に株価が大きく跳ね上がり、以降取扱高も急増しています。イーロン・マスクが何かやってくれるという期待感が大きいことがよくわかります。
一方でTeslaの株価推移は、4月4日以降低調になっています。好調な決算発表の影響のあった4月21日には上昇したものの、一時的な上昇にとどまっています。
これはtwitter買収のためにイーロン・マスクの所有するTesla株の売却があるのではないかという懸念があったものと思われます。
twitterは今後買収、非公開化されていくのですが、今後のTeslaの株価推移も気になってきますね。