まなびの『び』

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MSCI指数の銘柄入れ替えによりどうなったか。

怒涛の決算分析記事が続いていました。決算月3月の事業者が多いため、本決算の銘柄だけで絞ってもまだまだ見たいものが多いのですが、息抜きかねてMSCI指数のニュースを見ていきます。

 

jp.reuters.com

上記はロイター通信の5月13日の朝7時に入ったニュースです。

 

そもそもMSCIとは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(Morgan Stanley Capital International)という名前の企業で、頭文字をとってMSCIです。この企業はが算出する指数がMSCI指数で、全世界株式指数であったり、先進国株価指数といった指数で、これらの指数を例えば投資信託ベンチマークとして使用しています。

例えば三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の目論見書を見ると、

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。

とファンドの特色の1つ目にかかれています。これはこのベンチマークとしているMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指数に採用されている銘柄を投資対象として、運用を行っていくことを示しています。

つまり、この指数を構成する銘柄から除外されてしまうと、この様な投資信託ファンドから買われることがなくなるということになり、資金の流入が減るということになります。

 

さて、除外対象となった銘柄は以下の通り。

ベネフィット・ワン(2412)+7.95%

コスモス薬品(3349)-0.26%

日野自動車(7205)+2.85%

関西ペイント(4613)-5.17%

・ローソン(2651)-2.64%

・ライオン(4912)+0.78%

メディパルホールディングス(7459)-13.93%

・メルカリ(4385)+8.38%

三菱ガス化学(4182)+4.68%

三浦工業(6005)+3.69%

オリックス不動産投資法人(8954)-1.79%

ポーラ・オルビスホールディングス(4927)+1.57%

リンナイ(5947)+5.43%

良品計画(7453)+2.85%

参天製薬(4536)+0.78%

・総合警備保障(2331)+0.95%

スタンレー電気(6923)+2.79%

・住友ファーマ(4506)-3.51%

大正製薬ホールディングス(4581)+1.40%

・東京センチュリー(8439)+3.72%

東洋水産(2875)+5.44%

ツルハホールディングス(3391)+3.74%

の、22名銘柄とのことです。

 

それぞれの銘柄の右にニュースのあった13日の株価の前日比を記載しています。想像ではもっと大きく下げている銘柄が多いのでは、と思って記載したのですが、決算の影響を受けていたり、前日までの下げが大きく反発をしていたり、あるいは13日は日本株価全体の好調の影響もあるのか、想像以上に上昇している銘柄が多かったです。

実際に銘柄入れ替えが行われるのが5月31日とのことなので、今後影響がある、、、のかな?