メタウォーター(9551)の決算発表
浄水処理、下水処理など、「水」にかかるエンジニアリング事業メタウォーターの決算分析です。
○メタウォーターの事業内容
メタウォーターの2つのセグメントで成り立っています。
【プラントエンジニアリング】
【サービスソリューション事業】
国内官需向けの事業が中心であり、底堅い事業基盤がありつつ、成長性として海外での事業活動を展開、また国内において公的インフラサービスである水道事業の受託(PPP:Public-Private Partnership)する事業が行われています。
○メタウォーターの業績推移
メタウォーターは売上高1.7%増収、営業利益▲25.0%、最終利益▲4.5%それぞれ減益となっています。利益面について減益となっていますが、2021年3月期に一過性の特殊要因がありました。また、複数年度のサービス契約の一括更新があります。決算説明資料によると、2015年3月期、2018年3月期、2021年3月期が他の期よりも高くなる傾向があり、3年契約の更新がこれらの年にあるであろうことが推測されますが、このような特徴があることを認識して見ていく必要があります。受注残高については過去最高となっていることを発表しております。
2023年3月期はその様な長期的に成長トレンドは維持されるとしていて、売上高は9.9%増収、営業利益は14.2%、最終利益は0.9%の増益を見込んでいます。
当社グループの主要事業である国内上下水道市場においては、公共投資は堅調に推移しているものの、原材料費及び人件費の高騰等により、厳しい状況が続くものと想定しております。
としながら、
施設・設備の老朽化や自然災害への対策などの課題解決に向けて、国土強靭化計画に基づく取り組みや公民連携の更なる進展等により、今後の事業環境の改善が期待されます。
このような国土強靭化というキーワードの中で、底堅い成長性を見せてくれるのではないかと想像できる企業となります。
○メタウォーターの株価推移
メタウォーターの直近1年間の株価推移ですが、決算翌営業日4月28日の終値は165円(8.3%)増と伸びていきました。一方でその翌営業日5月2日は▲84円(▲3.9%)と下ヒゲをつけつつ下がっています。その後、移動平均線を下限として上向きn推移している様です。
過去5年間の週足チャートを見ても、再び上昇トレンドに乗りかけているようにも見えます。が基本的にはゆっくりとした成長曲線を描いていく銘柄の様に思えますね。