6月20日、日本株式マーケットの
日本の株式市場はここ数日で大幅に下落していますが、本日も荒れた値動きとなりました。
◯日経平均5日間チャート(前営業日比▲0.74%)
◯TOPIX5日間チャート(前営業日比▲0.92%)
20日の日経平均およびTOPIXは、前場にかけて下落、後場は少し反発するものの、買い戻しは限定的でした。
日経平均は5月12日の安値を割っており、今後の動きがかなり重要になってきます。
なぜここまで下がったかといえば、先週の米連邦準備理事会やスイス国立銀行などの利上げ発表などの金融引締めにより、世界的な景気の減速が懸念されていることと言われています。
先行き不透明感から、株式のリスク資産を売却しキャッシュを増やす動きが出ているとされていて、多くの銘柄で下落しています。
東証では、値上がり銘柄936銘柄、値下がり銘柄2907銘柄となっています。
値下がり率が大きかったのは、鉱業・石油銘柄や商社、半導体関連銘柄も大きく下がっています。本日大きく値下がりした銘柄のチャートをいくつか見ていきましょう。
◯INPEX3ヶ月間チャート(前営業日比▲9.4%)
◯三菱重工業3ヶ月間チャート(前営業日比▲9.2%)
◯丸紅3ヶ月間チャート(前営業日比▲6.6%)
◯信越化学工業3ヶ月間チャート(前営業日比▲6.4%)
INPEXについては、前営業日比9.4%と大きく下落、原油高を背景に上昇トレンドにありましたが、原油先物の下落もあり、株価は5月前半まで戻ってしまいました。6月末は配当の権利確定があるだけに上昇も期待されていただけに今回の値下がりで売りに出た株主も多かったのではないでしょうか。
三菱重工業もここ数ヶ月、25日移動平均線を支持線に非常に好調なチャートとなっていましたが、ここに来て崩れると一気に下落しました。これまで好調だった銘柄については、今後大きく値下がりをする前に利益確定をしたり、ロスカットが働いているのではないかと思います。
6月20日はジューンティーンスという奴隷開放を祝う祝日の振替休日で、ニューヨーク市場は休場です。大きな値動きは起こりづらく、動きにくい相場となるのではないでしょうか。