まなびの『び』

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レノバ(9519)の上昇トレンドは本物か?

再生可能エネルギー発電事業を行っているレノバについてです。

最近、株価が上がってきていますので確認していきます。

 

 

上図はレノバの1年間の株価チャートです。レノバの株価は終値ベースで2021年12月24日から29日の3営業日にかけて、4,600円から2,064円まで株価が55.1%も下がってしまいました。

これは、レノバが目指していた秋田県由利本荘市沖の洋上風力発電事業において、三菱商事が決定されたことによります。レノバが有力視されていたということが一つですが、この時に三菱商事が選ばれた決め手というのが、その売電価格の圧倒的な安さでした。安い方が我々ユーザー側にとってはうれしいことですが、事業者としては利益が得られにくくなります。三菱商事は海外でのノウハウをもとに破格の金額を提示しましたが、他事業者では追いつける様な水準ではなく、現在の事業者選定基準では、三菱商事以外での落札が難しいとされていました。

 

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風向きが変わったのが、およそ3か月前の3月18日。事業者の選定基準を見直し、運転開始までの早さを評価項目にいれることを検討することになりました。これによりレノバは再注目されるようになり、前日終値から18.4%プラスとなりました。

 

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そこから緩やかではあるものの上昇し続けていましたが、再び事業者選定基準の見直しの話題が報道されると再び急騰。6月24日には前営業日に24.2%、500円上昇してストップ高となりました。

洋上風力発電の公募、1社独占を制限 早期稼働も重視: 日本経済新聞

 

また、直近電力ひっ迫のニュースが流れることが、再生可能エネルギー発電の拡大に向けた動きにつながるのではないか、ということもレノバに注目が集まることにつながっているものと思われます。

 

今後も同様に上がり続けるかどうかはわかりません。少なくとも昨年水準の価格に戻るにはきっかけが必要なのではないかと推測していて、そうなるともう少し時間がかかりそうだと思っています。

直近の株価の動きを見ていると25日移動平均線をイメージして反発を繰り返しているため、25日移動平均線近くまで戻っていってしまうのでしょうか。それともこのまま上昇を続けるでしょか。

前者なら短期的にスイングをしていきながら、材料を待つというイメージでしょうか。