まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

7月15日の日経平均〜ファーストリテイリング(9983)の上方修正〜

7月15日の日経平均株価は前日から145.08円プラスの26,788.47円でした。日経平均株価東証プライム市場に上場している銘柄のうち、日本経済新聞社が選定した225銘柄の平均値となります。

 

(参考:当時はまだ東証1部でした)

manabinobi.hatenablog.com

1銘柄の株価が高い、いわゆる値がさ株が日経平均株価の指数を大きく動かすことがある、というのが日経平均を見るうでの特徴なのですが、7月15日の日経平均株価はまさにそのような状況でした。

 

最も日経平均株価に与える影響が大きい銘柄でもあるファーストリテイリングが、前日から8.70%(6,100円)も上昇しました。これにより日経平均株価は214.37円押し上げられています。

上で述べた通り、同日の日経平均株価は『前日から145.08円プラス』ですから、もしファーストリテイリングがなければ、日経平均株価はマイナスだったことになります。

 

なぜファーストリテイリングがここまで上昇したか、といえば、本日の記事のタイトルの通り、2022年8月期の業績見通しの上方修正を発表をしたことになります。

売上収益が2.3%増収なのですが、営業利益7.4%、税引前利益25.5%、親会社の所有者に帰属する当期利益が31.6%の増益と、特に利益面が大幅な上方修正となりました。

修正の理由として、

当第3四半期3カ月間の業績が好調で、現地通貨ベースでも業績予想を上回る進捗となっていることに加え、円安が進行している

としています。

海外ユニクロ事業は、中国市場では上海の新型コロナ流行によるロックダウンの影響で店舗休業の影響があり、大幅な減収現役となったものの、マレーシア、フィリピン、インドネシアシンガポールといったその他アジア・オセアニア地区が過去最大の業績となりました。

また、北米、欧州(ロシアを除く)でも既存店売上高はコロナ前を上回り、大幅な増収、黒字化を達成しています。

そして、2022年8月期の期初の業績見通しを発表した際、前提として為替レートを1ドル109.9円としていました。これを第4四半期を122.3円で見通しをたてています。このため海外事業の好調に加え、円安による効果により今回の大幅な業績見通しの上方修正に至ったことになります。しかし、今の為替水準からするとさらに上昇してもおかしくありませんね。

 

この見通しの上方修正、そして配当予想の60円の上方修正もあり、好感されて株価は大きく上昇しました。

これまでファーストリテイリングの株価はこの1年下降傾向にありましたが最近は上昇傾向に転じています。繰り返しとなってしまいますが日経平均株価に与える影響が大きいため、とてもいい傾向だと期待したくなります。