まなびの『び』

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日経平均株価が29,000円超え

ここ最近日本の株価が好調で、8月17日には日経平均株価が29,000円を超えてきました。こちらは1月以来の水準ということになります。

 

上図は日経平均株価の今年1月からのチャートです。日経平均は年初から下降したため、日経平均は1月5日が年初来高値で29,388円でした。上述の通り8月17日には29,000円を超え、年初来高値に迫る終値29,222円となりました。

日経平均株価は値がさ株と呼ばれる株価が大きい銘柄の影響を受けやすいという特徴がありますが、中でもファーストリテイリングは構成比10.14%を占めています(7月29日現在)

そのファーストリテイリングが7月14日に2022年8月期第3四半期の決算発表をしていますが、特にこのころからの1ヶ月は強く上昇をしており年初来高値を更新中となっています。好調な日経平均株価を牽引していると言えます。

 

好調な背景として何があるのか、「これだ」という説明はないと思っていますが一番大きな背景としては、円安だと思います。

円安を背景に輸出企業を中心に決算が好調であること。上述のファーストリテイリングが上昇している背景となりますが、外国でのユニクロ事業が現地通貨ベースでも好調ですが、円安でさらに押上がされたことになります。

投資主体別売買動向という、誰が日本の株式を買ったか、あるいは売ったかが発表されているのですが、8月1週までは「事業法人」が買い越しをしています。「事業法人」の買い越しが大きいと、企業が自社株買いをしている、ということだと言われています。

決算好調な中、企業が自社株買いを発表しているケースも日本株価が好調な背景ではないかと思います。

円安についてはアメリカの利上げの減速が期待されていることから、ピークも過ぎたともされています。そうなると円安を背景にして上がった株価が抑えられることになるので、今後もこの傾向が続くかといえば「?」です。

ただ、上図のドルベースで日経平均を見てみると下降傾向から上昇傾向に転じたところです。海外投資家が買ってくれるようになると、さらに伸びそうではあります。