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日野自動車の不正問題といすゞ自動車

トラックメーカーの日野自動車ですが、小型トラックのエンジン性能試験で不正があったことが報道されました。

エンジン不正、全機種に拡大 小型トラックでも発覚、出荷停止 日野自動車(時事通信) - Yahoo!ニュース

日野自動車は今年3月に中大型のトラック、バスについての不正を発表していて、ほぼすべての車両が対象となったことになります。

問題となる不正について

不正があったのはエンジンの試験についてとなります。3月に発生した中大型トラック、バスの不正を受けて、国土交通省が立ち入り検査を行い、その結果試験での排出ガスの測定回数が不足している、と指摘をされたことになります。

その中大型トラック、バスの不正については、排出ガスや燃費の値の改ざんでした。本来は性能が未達しているにも関わらず、型式認証をうけるために国土交通省に改ざんデータを提出していました。この発表を受けて対象の車種を販売停止していました。

そして小型トラックについても今回の不正を受けて販売停止となりました。これにより国内で販売できる車種はほとんどなくなってしまうということです。

一部親会社のトヨタ自動車が作っているエンジンを搭載したトラックと、海外での販売は引き続き可能ですが、大幅に業績が悪化することは避けられない状態となります。

そしてこれら商用車にとどまらず、日野自動車は建設機械等のエンジンについても製造いていて、これらの供給も停止している状況です。

日野自動車の株価の推移

上図が日野自動車の年初来のチャートとなります。上述の中大型トラック、バスの不正発表を受けて3月に大きく株価が下落しました。その後、8月上旬、正確に言うと8月2日に不正問題の期間の拡大が報じられるとさらに下落、そして今回の小型トラックの不正問題で、22日からも下落したことになります。

 

反対にライバルとなり得るいすゞ自動車については、株価が上昇していますね。