まなびの『び』

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次世代原子炉とは?原子力発電所銘柄について。

8月24日にGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議が開かれました。その中で原子力発電に関して重要な発言がありました。

GX実行会議について

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原子力の活用について

脱炭素、および電力逼迫が課題となっています。このブログでは何度か話をしていますが、日本は東日本大震災によって発生した福島原子力発電所の事故以来、原子力発電所の多くが稼働停止となりました。この結果、日本は火力発電所に依存を高める構造となりました。そしてこれにより日本のエネルギーの自給率は下がり、そして化石燃料の使用による二酸化炭素排出量削減に乗り遅れることにもなりました。

今回のGX実行会議にて停止している既設の原子力発電所、特に原子力規制委員会の安全審査を通過した原発について再稼働を行うために取組を行うことを発表しました。

また、安全性の高い次世代型の原子炉の開発と建設を指示しました。

次世代型原子炉とは

次世代型原子炉とは、従来型の原子炉よりも安全性が高い、効率性が高いという特徴を持ったものです。いくつか種類があるのですが特に注目されているのが小型モジュール炉と呼ばれるものです。

小型モジュール炉とは、30万キロワット以下と従来の原子炉よりも出力の小さなもので、モジュール型の原子炉を指します。

出力が小さいことで原子炉を冷やしやすくすることで安全性を高めることが可能です。そしてモジュール構造ということで、設備自体は工場で生産し、比較的簡易に設置可能なものとなります。これにより工期の短縮や建設費の削減ができるようになります。

原子力関連銘柄

この発言を受けて原子力発電銘柄ということでいくつか上昇した銘柄を見ていきましょう。

まずはプラント建設系で三菱重工業IHIです。

いずれも似たような図となっていますが、8月24日朝にはすでに上記内容の記事がでており、この日三菱商事は6.9%増、IHIは5.4%増となりました。そして力強い伸びを見せているのは、助川電気工業です。

助川電機工業は伸び続けており、23日の終値1,113円に対し、26日の終値が1,410円と3営業日で297円、26.7%も値上がりしています。