トヨタと日本製鉄が鋼材値上げ
本日気になった記事はこちらです。
製鉄には鉄鉱石とコークスとよばれる石炭が必要になりますが、その価格が高騰しています。これにより製鉄会社のコストが増えています。もともと鋼材が安く取引されていたとして、2021年度より値上げがされていました。上期と下期にそれぞれ価格の改定がされていますが、2021年度下期、2022年度上期と2期連続で1トンあたり2万円程度の引き上げ。そして今回2022年度下期が1トンあたり4万円程度の値上げとなる様です。
記事のよると、今回の鋼材価格に限らず、様々な原材料価格が上昇する中で、トヨタは国内での値上げは行っていません。つまりコストはトヨタが負担をしている状況となっています。
トヨタ自動車の株価をみてみると、この報道が出た9月1日については、前日比49円安(-2.3%)と下げが目立ちます。好調に終わった昨期に対し、2022年3月期はそもそもが半導体不足等もあり減産しており、苦戦する見通しを開示しています。苦しい環境下にあると思います。
一方の日本製鉄ですが、こちらは前日終値から28円(1.2%)の上昇しました。本日が日経平均が▲1.5%と大きく続落しましたので、その中でかなり好感されたように思います。
かなり明暗が分かれた様な形となりました。やはり価格転嫁ができるかどうかは、企業業績を見ていく上でポイントとなります。企業の強みになってきますね。