まなびの『び』

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エーザイがアルツハイマー病治療薬の治験完了。ストップ高。

本日気になったニュースは、製薬会社大手のエーザイ(4523)がアルツハイマー病の治療薬を開発し、治験で有効性の確認ができたという話題です。

news.yahoo.co.jp

エーザイアメリカの製薬会社のバイオジェン社と共同でアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」を開発しています。この「レカネマブ」の第III相臨床試験、つまり治験にて効果が認められたということです。

2022年度中にアメリカでフル承認を目指し、日本・欧州では2022年度中に承認、2023年中にフル承認を目指すとのことです。

これによりエーザイの株価は前営業日から1,000円(17.3%)上昇した6,784円のストップ高となりました。今年に入りエーザイの株価は冴えない動きをしていたのですが、たった1営業日で年初来高値となりました。

ただ、"私が"という意味ですが、薬品会社の株価の値動きは荒く非常に難しいと思います。

同じくエーザイの過去5年間の推移ですが、急騰、急落を繰り返していることがよくわかります。直近では2021年6月頃にも急激に上昇していましたが、その後続かずずるずると下がった結果、上昇前の株価をさらに下回るという結果となっています。

 

株価はおいておいて、この効果が認められるというのは非常に喜ばしいことだと思います。認知症の主要原因であるアルツハイマー病はこれまで不可逆的、悪化することはあっても改善は見られにくいとされています。

それが、今回の「レカネマブ」により治療の選択肢が増えることになります。アルツハイマー病は本人はもちろんですが、周りの家族も大きく影響を受けます。介護が必要となり、介護離職も社会問題になります。また、介護人材の不足も今後の高齢化社会での課題となります。そういった意味でも今回の「レカネマブ」そして、今後のさらなる高い効果の薬品の開発に期待していところです。