まなびの『び』

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半導体需要が鈍化の兆し

2021年度は大きく盛り上がった半導体ですが、需要鈍化に向かっているという話題です。Bloombergの以下記事となります。

www.bloomberg.co.jp

韓国の8月の半導体生産が2018年1月以来、前年割れとなっている様です。あわせて半導体在庫も67.3%増加。これにより、需要が下がって在庫があまり生産調整をしている状況が想像できます。

上の記事と直接繋がっているかはわかりませんが、ここ最近でアメリカ、そして世界全体で株式市場を大きく下落させたニュースで、アップルがスマホ最新機種「iPhone14」の増産計画を断念するというものがありました。

「iPhone14」は9月に発売となりましたが、売れ行きが低調となっています。特に中国での不調が大きく、昨年の「iPhone13」と比べて11%減少したとのことです。これは中国経済の停滞によります。

 

上述の通りこのニュースにより世界全体で株式市場が大きく下落したのですが、今の世界経済をよく表しています。世界最大の市場である中国がいわゆるゼロコロナ政策により需要が鈍化し、電機メーカーが在庫を抱えるのを回避し生産を調整、その部材メーカーも在庫を抱えることとなるために生産を調整、という状況が現在地となります。日本も他人事ではなく、中国の売上比率が高い企業は少なくありません。今後の各社の業績発表には注意してみていきたいところです。

また、半導体需要の減産関連で言えば、キオクシアも10月から生産調整を行うことを発表しています。景気減速が顔を見せていることをひしひしと感じてしまいます。