まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

為替相場が激しい動き!2回目の円買い介入

10月21日深夜の時間帯に為替市場が大きく円高方向に触れました。日銀・政府の円買い介入の実施です。

ドル円の推移

まずは、この日21日と翌日の22日の為替の動きを見ていきます。

21日の9時前付近で1ドル152円直前まで下がりました。32年ぶりの安値更新となるのですが。

そして午後11時40分、日付が変わろうかとするタイミングで、急激に円高方向へ推移しました。報道では1ドル144円50銭で取引がされたとのことですが、チャート上では146円前半が下限となっています。

その後は買戻しの動きがあり、148円前半まで戻すものの、147円後半でアメリカでも市場が終了していいます。

為替介入が行われた理由

今回の為替介入について、特に日銀からのコメントはないのですが、前回9月22日の為替介入の時あるいはその前から、投機筋による為替の急激な変動について警戒をしていて、それを牽制をする目的もあったとしています。

今回介入前につけた1ドル152円直前といった水準は、アメリカの長期利回りが上昇したことにより、32年ぶりの安値を記録ということでした。

為替介入が行われたタイミング

為替介入が行われたタイミングというのが、金曜日の深夜日付が変わろうかというタイミングでした。おそらく誰もが、「為替介入」という言葉は思いつかないタイミングだったのではないでしょうか。この奇襲的な動きは為替介入にとって重要で、投機筋からは損切を行う必要が生じ、そうなれば更なる円買いが進みます。また、投機筋が今後円相場に手を出しづらくする、ということになります。

為替介入の効果

今回の介入により、1ドル152円直前から1ドル144円50銭まで上昇しました。7円ほど押し上げたということになります。非常に激しい動きです。ただ残念がら、日米金利差や貿易赤字といった本来、為替を決定する要素については何も変わらないということですから、効果は一時的ということになります。

一方で上述の通りで投機筋が儲かるから円を売ってドルを買うというような動きは一定牽制されて為替の動き方は緩やかになるのではないでしょうか。

 

 

余談ですが。昨日ブログをアップロードできませんでした。これは為替について介入前のタイミングで記事を作っていたので、内容が意味のないものになってしまいました。。。こんなところにも介入効果が。。。