まなびの『び』

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為替介入以降の為替相場について

先日記事にとりあげたましたが、日本政府、そして日本銀行は10月21日にドル売り介入が行われ、そして10月24日早朝に3度目の為替介入が行われたとされています。

されていますとしているのは、為替介入について実施を公表していないということになります。

 

ただ、チャート推移を見ると介入をしたとされるタイミングを見るとその動きが異常であることがよくわかります。

まずは21日については152円後半から146円前半になりました。その後は反発する動きを見せていました。そこで24日の朝8時30分から短期的に円高にふれ、145円50銭ほどになりました。

この21日と24日の2回の介入というのは日本市場が終わっている金曜日の日付が変わる前と、月曜日の市場が始まる前という通常では考えられないタイミングで、まさに奇襲といえるものでした。

24日の介入後は149円前後で推移しています。これまではそれほど介入前に戻ろうという動きをしていない様に見えます。次のドル売り介入への警戒という面もありますが、今後のアメリカの利上げ観測の面もありそうです。

アメリカの10年国債利回りは25日以降緩やかに低下傾向でした。ウォールストリートジャーナルの記事で近く利上げペースを緩めるべきという声がFRBの中で出てきているということで、今後の利上げのピークが見えてきている可能性があります。

まだあくまでこれから検討ということで、今後のCPIなどの推移もみる必要があるとは思います。それでも実際にピークが見えてきたのであれば、円安ドル高傾向がとうとう終わりが見えてくることになります。

実際に円高となるのか、円高になったとしても何円程度まで上昇するのか、だれにもわかりませんが、ピークが見えてきたのであれば消費者目線では嬉しい話です。

一方で輸出企業で業績に追い風になっているのは事実で、果たして何円が日本にとってよいのでしょうか。