ナスダックが下落〜GoogleとMicrosoftが大幅安〜
10月26日にアメリカのナスダック総合指数が2.04%とそこそこ大きく下落しました。グーグルの親会社のアルファベットやマイクロソフトなどIT大手の決算発表が行われ、これが市場予想を下回ったことで押し下げられました。
ナスダックは10月13日に反発してその後は上昇傾向ではありましたが、それ以来の大きな下落となりました。明日以降反発するのか調整に入るのでしょうか。
さて冒頭のアルファベットですが、7~9月期の決算が発表されましたが、前年同月比6%増となりましたが、伸び率は過去と比べて小さいものでした。
アルファベットの運営するユーチューブの広告収入は発表が始まって以来初めての減少し、アルファベットに関わらずIT系広告企業は逆風が吹いているのかもしれません。
アルファベット、グーグルといえば、検索エンジンを思い浮かべますが、Amazon(AWS)、Microsoft(Azure)に次ぐ3番手のクラウド事業者です。クラウド事業は前年同月比38%増と大きく成長はしています。ただ、利益面で言えば赤字が続いている現状です。
市場の反応としては前営業日比9.1%と大きくマイナスとなりました。
続いてマイクロソフトですが、マイクロソフトは売上高が11%増と一軒成長は大きいものの伸び率は低く、利益面も減益となりました。Azure事業は35%と好調だったのですが、ドル高の影響が大きく、アメリカ国外の売上がドル換算で目減りしていることになります。
マイクロソフトも前営業日7.7%と大きく下落となりました。
アメリカではインフレ対策として利上げを継続的に実施してきていますが、これによりリセッションの可能性が高まっていると言われていますが、あれだけ勢いのあったGAFAMの一角であるGoogleとMicrosoftの両社の業績が市場予測よりも低い結果となりました。
今後またAppleやAmazoneの決算発表もでてきます。これらIT企業の大手がどこまでの数字が出てくるのか、これら企業は影響度が大きいので、アメリカ市場全体、ひいては日本市場に波乱を起こしえます。