まなびの『び』

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GAFAMのうちAPPLEが一人勝ち

10月28日のアメリカ市場は大きくプラスとなりました。連騰を続けるダウ平均株価は前日から2.6%の上昇、

前日は弱かったナスダック総合指数も2.9%の上昇となりました。

現在はちょうど7-9月期の決算発表が行われている時期で、株価は発表された業績や見通しによって大きく動きますが、全体的に業績がよい企業が多い様です。

先日、GoogleMicrosoftについて記事にしましたが、GAFAMの残り、APPLEAmazon、Meta Platforms(旧Facebook)について見てみると、APPLEの一人勝ちの情勢でした。

Amazon

7~9月の売上高は前年同期比15%増の1,271億ドル。成長ドライバーであるクラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービスは27%増でした。

売上高は順調に伸びているものの、営業利益は前年同期比48%減と大幅に減少。これは市場予想を下回る水準でした。

10~12月の見通し(ガイダンス)については、売上高が前年同期比2〜8%増(1,400億ドル〜1,480億ドル)にとどまり、営業利益も最大40億ドルと発表しています。これは市場予想の売上高1,550億ドル、営業利益50億ドルよりも大幅に下回っています。

市場予想を大きく下回り、Amazonの株価は前日比▲6.8%と大きく下落をしました。

Meta Platforms

続いてMeta Platformsを見てみます。

7~9月の売上高は前年同期比4%減少の277億ドル。純利益が52%と大きく減少して44億ドルでした。

Meta Platformsが社名を変えるほど力を入れているメタバース事業については、売上高が49%減の2.8億ドル、営業利益は前年同期が26億ドルの赤字から37億ドルの赤字へと拡大。まだ投資を回収できる時期ではないとしても利益を圧迫する構図となっています。

10~12月の売上高は300億ドル〜325億ドル、これも市場予想を下回ります。

Meta Platformsの株価は前日比24.6%の大幅下落となりました。

Apple

最後にAppleですが、売上高が前年同期比8.1%増の901億ドル、純利益は1%増の207億ドルでした。これらは市場予想をうわまりました。iPhoneの売上が9.7%増と好調でだった様です。10〜12月の見通し(ガイダンス)については公表はしていないものの、伸び率が減少することを示唆しました。

株価は7.6%の強く上昇しました。上述の通り、GAFAMのうち他の企業が決算発表後に下落したのに対し、APPLEのみが上昇しました。

とはいっても、APPLEも今後の成長が見通せているわけでもなく、これからのアメリカ、そして世界の経済情勢をよくチェックしておく必要はありそうです。