まなびの『び』

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注目のパウエル議長講演〜1ドル135円台に〜

アメリカ連邦準備理事会FRBのパウエル議長が発言をするということで、注目が集まっていましたが、結果は株式市場にとってプラスとして受け取られる内容でした。

 

発言についてBloombergによると、

利上げペースを落とす時期は早ければ12月の会合になる可能性がある

と述べています。

パウエルFRB議長、12月の利上げ減速を示唆-引き締めは継続 - Bloomberg

FOMCではこれまで4会合連続で0.75%引き上げを行っていますが、12月13日、14日に開催されるアメリ連邦公開市場委員会FOMCの利上げ幅が0.50%になる可能性を示唆した形になります。12月利上げ減速の可能性が高まったことで、株式市場は強く反応をしました。

ダウ平均株価は前日比2.2%の上昇となり、今年5月以来の高値水準となっています。

ナスダック総合指数は4.4%とさらに強く反応。成長株銘柄の多いナスダック市場は金利の影響度が大きいです。

いずれも、かなりの値上がり幅です。ここ数日がこのパウエル議長発言を警戒していただろうこともあり、楽観的に上昇したのかもしれません。

次に為替相場について、ドル円は一時的に135円台まで円高となりました。8月ごろの水準となっています。ドルの利上げが一服することで、ドルの魅力が若干下がったということになります。

 

一方でインフレについて、沈静化しているとみているかはまた違う様で、

インフレが実際に鈍化していると安心するためにはさらに多くの証拠が必要になるだろう。

と発言をしています。インフレについてはパウエル議長としてはまだまだ懐疑的に見ている様です。FRBのゴールとしては2.0%のインフレ率ですから、まもなく発表される雇用統計や消費者物価指数といった指数にさらに注目が集まるのではないでしょうか。