まなびの『び』

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FOMC通過。予想通りの0.50%の利上げ幅

アメリ連邦公開市場委員会FOMCの12月会合にて政策金利の0.50%の利上げが発表されました。前回会合まで4回連続での0.75%の利上げから利上げ幅は小さくなりましたが、昨日の記事の通り当初の予想通りということになります。

 

Bloombergの記事(パウエル議長、「なお道のり残る」-0.5ポイントに利上げ減速後も - Bloomberg)に掲載されているドット・プロットを見てみます。

\The Fed's December Dot Plot

こちらは今後の政策金利について、各FOMCメンバーの各年末の見通しをドットで表現しているものですが、2023年末は5.00ー5.25%と見込んでおり、その後2024年に末4.00−4.25%としています。今後の見通しについてはこれまでの予想よりも上回っていて政策金利の最高到達点が高くなるとされています。

ということで、市場予想としては今回の利上げ幅は予想通り。来年以降の推移はやや想定以上。というFOMCの結果でした。

 

市場の予想を見ていきます。

現地時間14日のダウ平均株価の推移ですが、FOMCの利上げ発表があると、今後の政策金利の上昇見通しに対する警戒として急下落をしました。この急下落の下げ幅は約400ドルほどでした。

 

それほどにサプライズがあったわけではなかったと思います。日本経済新聞によるFOMCの後のパウエル議長の声明については以下の通りです。

FOMC声明要旨「インフレ圧力依然強い」 前回を踏襲: 日本経済新聞

・引き続きインフレは依然として高い。

・インフレ率を2%に戻すためには継続的に引き上げを行うことが適切。

・今後の引き上げペースは、経済活動やインフレに影響を与える情勢を考慮する。

・引き続き経済指標を注視。適宜金融政策は調整する。

 

まとめると、今後については経済指標を見ながらですが、インフレ率2%に達成するために必要な利上げ引き上げをしていきます、ということですね。来年も雇用や不動産、そしてエネルギーといったインフレの要因となる各指標は重要になってきます。