まなびの『び』

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PR TIMESの株価がストップ安

先日のファーストリテイリングの株価下落の話題をしましたが、同日ストップ安した銘柄で、PR TIMESがあります。

上図はPR TIMESは1月13日に前日終値2,471円から下落制限である500円下落し、1,971円のストップ安で引けました。下落率としては20.2%となります。

前日1月12日に決算発表があり、これを受けて市場が反応したものになります。株価が1,971円となるのは、2022年10月14日以来となりますが、この日も決算発表の翌日でした。このときは1,971円を安値として反発しその後12月まで株価は回復傾向となりました。それに対して今回はストップ安として引けていますので、この記事がアップロードされる16日に、週末という冷静になることができるブレイクタイムを経て市場がどの様な反応をするのでしょうか。

 

さて、株価が下がった原因となる決算の中身を見ていきましょう。

2023年2月期第3四半期累計(2022年3月1日〜11月30日)は、売上高が19.5%と増収したものの、営業利益が▲27.8%と減益となりました。

決算説明資料によると、売上高は四半期で過去最高を更新。右肩上がりに積み上がっている様子がわかります。

一方で営業利益は下落。2020年度、2021年度では第3四半期は最も営業利益が大きい、つまり稼ぐことができる四半期ですが、2022年度は大きく凹むことになりました。理由として先行投資を行ったことによる販売管理費が増加したためとしています。

その販売管理費の中の一つが広告宣伝費です。例年ですと第4四半期にピークがあり、第3四半期は控えめとしている広告宣伝費について、2022年度は第3四半期では420百万円を計上。これにより例年とは違った動きになっています。最近、PR TIMESのテレビCMの放映を見たことがあり、気になっていましたが、こうした広告費用が利益を圧迫した一つの要因。

※なお、通期の計画上でいえば、2022年度の残額は496百万円となっていて、これが第4四半期に計上される可能性もあります。

また、採用教育費が第3四半期において44百万円を計上。これは計画費で379.2%と費用膨張しているとも説明しています。

 

結果としては売上高は過去より伸長しているものの、利益面では将来の成長のための投資が膨張していて苦戦。そして売上、利益いずれも通期の業績予想に対して進捗率が悪い状況となっています。特に利益面に対しては業績予想の修正はしないものの、下ぶれする見通しとしています。

PR TIMESの年度別業績は、これまで売上、営業利益、経常利益ともに順調に成長していました。当初から発表されていた業績見通しも利益面は前年から減少する見通しとされていましたが、今回の決算発表でそれすら届かないということとなり、失望による売りが膨らんだものと思われます。