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トヨタ自動車が社長後退を発表

日本を代表する企業のトヨタ自動車ですが、社長を後退する人事を発表しました。4月1日に現代表取締役社長の豊田章男氏が代表取締役会長に、そして現在執行役員の佐藤恒治氏が新たに代表取締役社長となります。

豊田章男氏といえばトヨタグループの創業者である豊田佐吉氏のひ孫となる創業家出身です。1984年にトヨタ自動車に入社し、2009年にトヨタ自動車の社長となりました。ちょうどリーマンショックで苦しんだ時代でした。以降、現在まで13年間牽引してきたことになります。2012年には日本自動車工業会の会長にも就任しました(2014年に交代後2018年に再就任。※トヨタ、本田、日産で持ち回りの様です。)世界的には脱炭素の動きの中で電気自動車へのシフトが進む中での舵取りを行ってきました。今では、世界首位の販売台数ともなる世界最大の自動車メーカーともなりました。

交代する佐藤恒治氏は1992年入社、2020年に執行役員に就任し、上級ブランドの「レクサス」を指揮してきました。53歳(豊田氏が就任したときと同じ)と若返りを図ることになります。自動車が自動車としての役割を超え、IT事業者などが新たに自動車産業に参入してくるという自動車の大きな転換点となりつつあります。日本国内でも今年に入ってソニーとホンダの合弁会社であるソニー・ホンダモビリティから、「AFEELA」ブランドを立ち上げ2025年の発売を目指すという報道がされたばかりです。EVシフトとあわせて、この分野においても今後トヨタ自動車がうまく変革していくことを迫られます。このあたり佐藤恒治氏はうまくリーダーシップを取ることができるでしょうか。