まなびの『び』

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FOMC2月会合。利上げ幅はさらに縮小。

アメリ連邦公開市場委員会FOMCの2月会合が行われました。想定通りではありますが、アメリカの政策金利は0.25%の利上げか決定されました。利上げ幅は前回会合で決定された0.50%の利上げから縮小したことになります。

FOMC後のパウエル議長の声明では、雇用は相変わらず堅調である点にも触れていましたが、インフレ率は鈍化が見られると全体的にハト派な発言でした。

FOMCの結果を受けて、アメリカの株式市場は上昇しました。特にナスダック総合指数は大きく上昇しています。

2月1日のナスダック総合指数は、前日終値から2.0%の上昇しています。年末に向けて下落していたところから直近まで反発している中で、さらに伸びていくように強く市場が反応しました。2022年9月ぶりの水準となっています。

今後どの様にインフレ率が収まるかによりますが、政策金利の利上げも終わりが見えてきているとされています。今後は、金融政策の引き締めの出口がどこか、に注目されていくことになります。今は急速に利上げがされて政策金利が高い状況にありますので、経済へのダメージが懸念されているのですが、物価上昇がFOMCの目指している2.0%程度に落ち着きを見せていけば、リセッション回避のため今後いつ利下げをしていくか、という議論にもなってきます。おおよその市場予想では、2023年半ばに政策金利はピークとなり後半は利下げ局面になってくるのでは、という様に見られています。

次回のFOMCは3月21日、22日とおよそ1ヵ月半期間が開きますので、その間のCPIや雇用統計などの指標に一喜一憂することになりそうです。そして、その出口が見えている中で景気が持ちこたえるのかもとても心配な点です。最近は家計支出か縮小し、小売業者が苦戦しているなどのニュースも出てきています。出口が見えたとしても楽観しすぎにはなれない状況でしょうか。