まなびの『び』

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シャープが大幅安。。。

タイトルの通り、8日のシャープの株価が大幅に下がりました。決算発表の結果ではありますが、今回はチャートから見ていきます。

8日の株価は終値946円で、前日7日の終値1,082円に対して▲136円(▲12.6%)と大幅に下落しました。チャート的には10月あるいは、12月ごろから回復傾向にある中で、今回の大幅安となりました。売られすぎとして買い戻しが入るのか、それともずるずると後退していくのでしょうか。

 

さて、これだけ下がった要因としては上述の通り決算発表です。2月7日に2023年3月期の第3四半期決算があり、下方修正も合わせて発表されたことが要因となります。

まずは第3四半期累計(2022年4月〜12月)の業績を見てみると、

売上高こそ3.9%昨年から増収しているのに対して、営業利益はなんと▲99.6%、経常利益は▲99.8%の減益となっています。親会社株主に帰属する四半期純利益は赤字に転落。利益面が非常に苦しい内容となっています。

要因として売上高はスマートライフ事業、8Kエコシステム事業が伸びたことが要因としていますが、利益面についてはディスプレイ事業の不振がつづいていると説明しています。

特に利益面では為替影響と「堺ディスプレイプロダクト株式会社」が完全子会社としたことで連結が利益を押し下げました。

 

この苦戦した現状を踏まえて、業績予想が修正されました。

特筆すべきは利益面。営業利益は25,000百万円の黒字から▲20,000百万円と▲45,000百万円と大幅な下方修正され赤字となってしまいました。そして、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については、ディスプレイデバイスやICTなどの各事業で抜本的な構造改革に取り組んでいることを理由に未定としています。

赤字になるのであれば、7年ぶり。これにより失望が強く株価に現れた、ということになります。