まなびの『び』

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2023年1月の相場振り返り

遅ればせながら、2023年1月の相場の振り返りです。eMAXIS Slimシリーズの基準価格の推移を参考にみていきます。図は前月末の各投資信託の基準価格を1として、その推移をグラフ化したものです。参考にドル円の推移も掲載しています。

2023年にはいって最初の1ヶ月が終わりました。今年最初の取引、大発会は下落からのスタート。

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ですが、全体的には強い1月となりました。

 

昨年はアメリカの政策金利がどこまで上がるか、が焦点となりましたが、今年に入りより政策金利の出口がどうなるか、に注目が集まっているような印象です。

まずは6日に発表された雇用統計です。引き続きアメリカの雇用は力強さをみせましたが、一方で平均時給が鈍化するといったことが株式市場にとってはプラス要因に働くなどしました。manabinobi.hatenablog.com

そのような中、12月アメリカの消費者物価指数が発表。鈍化傾向は明らかで、これにより次回FOMCでの利上げ幅の縮小への期待が膨らみます。

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日本はと言うと日銀政策決定会合を前に国債の売り(空売り)が増加。日銀の買い入れが増え、長期金利が上昇していきます。これは政策金利決定会合にて政策の修正が期待されてのものです。ただ、結果的には日銀は動かず、さらには「共通担保資金供給オペ」を発表。徹底的に政策金利を上げない方向性を強固にした印象です。これによりドル円は円安が進みました。

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また、1月18日にはアメリカでの12月の小売売上高が発表され、市場予想を下回る下落となりました。これまで力強かった家計需要が収まりつつあり、インフレの低下は好まれつつも景気後退が一層懸念されることになります。

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この時点において次回FOMCは1月31日から2月1日にかけておこなわれる2月会合。大方の市場予想は0.25%の利上げの引き上げを予想されていましたが、3月会合以降に関してどのような発言があるか、特に楽観論が広がりつつある株式市場が冷静になるような発言があるのではという懸念もありました。結果的には無難に終了するのですが、その後についてはまた2月振り返りのときに。