まなびの『び』

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スペースマーケット(4487)の銘柄分析

スペースマーケットは2019年12月に東証マザーズに上場した企業です。

 

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【スペースマーケットの事業内容】

スペースマーケットはスペースシェアリングのプラットフォームを運営する「スペースマーケット事業」を行っている企業です。

イベントスペースや会議室、住宅、飲食店、撮影スタジオなどを借りて、パーティーであったり、会議であったり、趣味のオフ会など、様々な用途で利用することができます。貸す側にとっても、遊休設備を貸し出す事ができるということで、普段多くは使えていない会議室や、古民家を貸し出し、収益化することができます。2021年1月現在で14,200件のスペースを掲載している貸す側、借りる側のそれぞれをつなぐアプリ「SPACEMARKET」および「SPACEMARKET WORK」の運営を行っています。また、スペースマーケット掲載スペースを利用したイベントの企画や運営支援、また掲載スペースに企業の新商品を設置することでプロモーション支援をしています。

 

【スペースマーケットの今後の成長性】

ここ数年の間で、カーシェアやシェアサイクル、スマホ充電器や傘などシェアリングエコノミーは急成長をしていると思っています。「物を自分が持っていなくてもよい」、「自身が使っていて不要になったものを他人に使ってもらう」といった個々人の意識も変わりつつありますから、スペースマーケットは成長余地の高い事業だと考えています。平日しか使っていない企業の会議室を土日に貸し出すや、ランチ営業をしていない飲食店で昼間に貸し出すなど遊休設備は結構あると思います。一方、借りる側へのニーズ喚起、認知度上昇がスペースマーケット成長の鍵になるかと思います。

 

 

【スペースマーケットの決算状況】

2019年12月期は前年比51%の成長をしていて、順調な成長をしている企業ですが、2020年12月期は新型コロナウイルスの影響により△8%と売上を下げてしまいました。また、CM・動画広告・YOUTUBE広告を積極的に行った結果で、広告・販促費が昨年差で178百万円増えたということで、最終利益も147百万円の赤字となりました。

直近2021年12月期は現在第3四半期までで売上高813百万円と前年57%アップ。売上の業績予測に対する進捗率は67.4%ですが、第4四半期が繁忙期となる企業であることから、進捗は例年通りの状況です。スペースマーケットのKPIであるGMV(貸出スペースの利用金額:取扱高)の第3四半期累計ではコロナ前の2019年度比でも35.8%の増加と、過去最高を記録しているとのことです。

 

【スペースマーケットのチャート】

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上場以来2021年8月に644円と安値がありましたが、全体的には800円台から1000円台を横横する展開が2020年7月あたりから続いている印象で、そこから上向き始めている印象です。上場直後の最高値1990円を目指して上がってくれるとよいですね。