まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

強い日本株。約1年半振りの高値水準。

5月15日の日本株は続伸しました。日経平均は先週末から238.04円(0.81%)上昇して、29,626.34円。TOPIXも先週末から18.46ポイント(0.88%)上昇して2,114.85ポイントとなりました。 日経平均は2021年11月以来、TOPIXは、2021年9月以来の高値水準といずれも1…

任天堂が減益予想を発表。待たれる次世代ハード。

任天堂が2023年3月期の決算を発表しました。 決算短信から切り出したのが上図ですが、 売上高が▲5.5%の減収 営業利益が▲14.9% 経常利益が▲10.4% 最終利益が▲9.4% の減益となっています。 任天堂の主力コンテンツのゲーム機ニンテンドースイッチは、2023年3月…

アメリカの債務上限問題とは?

最近話題のアメリカの債務上限問題について考えていきます。 国家運営にはお金が必要ですが、このお金の収入源(歳入)は大きくわけて2つあり、1つは税金からの収入である税収と、もう1つは国債を発行して得られる借金による調達となります。 アメリカの…

2023年4月の相場振り返り

2023年4月の相場の振り返りです。eMAXIS Slimシリーズの基準価格の推移を参考にみていきます。図は前月末の各投資信託の基準価格を1として、その推移をグラフ化したものです。参考にドル円の推移も掲載しています。 4月は回復が見られる月でした。前月に発生…

ファースト・リパブリック・バンクの経営破綻とFOMC。

5月1日にアメリカ、カルフォルニア州の地方銀行であるファースト・リパブリック・バンクの経営破綻が発表されました。3月にシリコンバレーバンクが経営破綻して以降、3行目となるアメリカでの銀行の経営破綻となり、資産規模としてはシリコンバレーバンクを…

FOMC5月会合で0.25%利上げ。今後の追加利上げは?

5月2日、3日に開催されていたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の5月会合にて、0.25%の利上げを発表しました。これにより政策金利の誘導目標レンジは5.00%〜5.25%となりました。今回の利上げで打ち止めともされています。 www.bloomberg.co.jp 2022年の3…

3月消費者物価指数の発表

3月の消費者物価指数が発表されました。 各消費者物価指数と各指数の前年同月比は以下の通りです。 指数 前年同月比 (前月) (前月) 総合指数 104.4 104.0 3.3% 3.2% 生鮮食品を除く総合指数 104.1 103.6 3.1% 3.1% 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数…

健康保険組合の赤字が過去最大。今後の改正案とは?

今回は健康保険組合の赤字についてのニュースを見ていきたいとお見ます。 これは2023年度の予算集計を健康保険組合連合会が発表したもので、2022年度の経常収支の赤字額が2,805億円に対して、2023年度は5,623億円になる見込みとして、倍増となります。 (健…

アップルが預金に参入。日本へは?

今回の記事では、アメリカのアップルが預金業務へ参入するというニュースについて考えていきたいと思います。 news.yahoo.co.jp アップルが提供する預金サービスは、金利4.15%とアメリカ国内の銀行が提供している金利平均の10倍の水準とのこと。今アメリカで…

日経平均が年初来高値を更新。

ここ数営業日、日経平均が強く終値ベースで年初来高値を更新しました。 4月18日の終値は28,658円76銭となり、前営業日から0.51%上昇し、直近高値の3月8日の終値を超えました。これ以降、シリコンバレーバンクの経営不安から始まる金融不安により急落しました…

3月のアメリカ消費者物価指数が発表

アメリカの消費者物価指数が発表されました。2023年3月の前年同月比が5.0%となり、前月の6.0%からさらに減速しています。下図は過去2021年6月から推移を表示させているのですが、過去最低値となっています。市場予想も5.1%でしたらからそれよりも低い結果と…

ウォーレン・バフェット氏の発言の結果

ウォーレン・バフェット氏という投資家が11日に日本の株式の追加投資について触れて話題になっています。 ウォーレン・バフェット氏は御年92歳でありながら、非常に有名な投資家です。バフェット氏の投資手法としてはいわゆる「バリュー株投資」と呼ばれてい…

植田体制の日本銀行がスタート。果たして今後は。

植田和男氏が日本銀行の総裁に就任しました。10日に早速就任後初めての記者会見がありました。今後の方針として重要な発言となります。 植田氏は、これまで行われてきた金融緩和政策は維持する方針を発言し、また国債の買い入れにより長期金利を誘導するイー…

企業倒産数の増加。ゼロゼロ融資の返済の本格化へ

企業の倒産数が3年ぶりに増加しているというニュースについて見ていきたいと思います。該当のニュースは以下となります。 企業倒産の「潮目」変化、2022年度は3年ぶり増加 「社会保険料」「コロナ融資」重荷に―2022年度企業倒産(帝国データバンク) - Yahoo…

2023年3月の相場振り返り

2023年3月の相場の振り返りです。eMAXIS Slimシリーズの基準価格の推移を参考にみていきます。図は前月末の各投資信託の基準価格を1として、その推移をグラフ化したものです。参考にドル円の推移も掲載しています。 2023年も4分の1を消化し、3月といえば年度…

日本の株式市場が続落。アメリカの景況指数が不安視。

4月5日、6日の日経平均株価は2日連続でそこそこ大きく下落していきました。 4月5日は▲474円(▲1.7%) 4月6日は▲340円(▲1.2%) の下落となりました。2日合わせて800円の下落となります。 為替は4月頭からここ数日円高が進んでいて、4月6日は131.3~5円程度で…

原油価格が急騰。OPECプラスが減産

4月2日にOPECプラスの会合があり、5月以降の減産を発表しました。その減産量が大きく日量100万バレルを超える規模で、原油市場にとってサプライズとなりました。 4月3日月曜日のWTI原油(ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油)は前週末である3月31…

こども家庭庁の発足と少子化対策のたたき台の公表

4月1日が年度の始まりということで、行政の世界でもこども家庭庁が発足となりました。保育所などを所管する厚生労働省や、少子化対策などの内閣府など、複数の省庁にまたがって縦割り構造となっていた、こども政策に関する課題などを横串をさして一貫して所…

TPPにイギリスが加盟へ。

3月31日に行われる会議において、TPP(=環太平洋経済連携協定)へのイギリスの加盟が認められる、といった報道が入ってきました。 TPPはその名前の通り、環太平洋ということで、アジアやオセアニア、南北アメリカの国々で構成されています。 具体的には、日…

EUのエンジン車規制方針の転換。トヨタ株が上昇。

ヨーロッパ連合(EU)は、これまで2035年までにエンジン車の新車販売を禁止することを目指していました。脱炭素を目指すことを目的として、電気自動車でなければならず、ハイブリッド車も含め、内燃機関を持つ車は一切認めず、市場から締め出されることとさ…

物流業界の2024年問題について

YAHOO!ニュースに取り上げられた物流業界の2024年問題について考えていきます。 news.yahoo.co.jp 物流業界の2024年問題とは、なんでしょうか。 2019年に『働き方改革関連法(働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律)』が改正され、時間外労…

2月消費者物価指数は約1年ぶりに減速

3月24日に2月の消費者物価指数が発表されました。 各消費者物価指数と各指数の前年同月比は以下の通りです。 指数 前年同月比 総合指数 104.0 3.3% 生鮮食品を除く総合指数 103.6 3.1% 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数 102.6 3.5% 一般的に、消費者物…

FOMCも利上げ0.25%を決定。アメリカ市場は下げ。

21日から22日にかけて開催されたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の3月会合。金融不安が広がる中、0.25%の利上げが決定されました。 先日は欧州中央銀行(ECB)の0.50%の利上げについて取り上げましたが、FRBもECBと同じく、断固としてインフレ対策を優先…

3/20の日本の株式市場は大きく下落

3月20日の日本の株式市場は大きく値下がりとなりました。日経平均は先週末から388円(1.4%)の下落。特に新興市場である東証グロース市場が厳しく、グロース市場指数は3.6%の下落となりました。 (日経平均) (グロース市場指数) 東証上場銘柄のうち、値上…

金融不安の続く中、ECBは0.5%利上げ

ブログを取り上げる順番は前後しますが、3月16日に欧州中央銀行(ECB)が、0.50%の利上げを発表しました。0.50%乗り上げは3会合連続となります。www.bloomberg.co.jp Bloombergの上リンク先の記事を参照しますと、「0.25%の利上げ」については議論されず、「…

アメリカ大手銀行が金融不安払拭に支援

この1週間、金融不安に関しての話題ばかりとなっていますが、今回も新たなニュースが入ってきました。アメリカの大手銀行複数行が、中堅銀行であるファースト・リパブリック・バンクを支援することが報道されました。 シリコンバレーバンク、シグネチャーバ…

銀行株が混乱する中、クレディ・スイスによる波も。

アメリカではシリコンバレーバンクの経営破綻が日本の株式市場へ混乱をもたらしましたが、今度はスイスのクレディ・スイス銀行が新たな混乱を巻き起こしています。 クレディ・スイスといえば世界的に見ても大手の金融企業です。この企業に何が起こったかと言…

アメリカ2月の消費者物価指数発表

アメリカで2月の消費者物価指数が発表されました。指数は前年同月比で6.0%の上昇となりました。前回は減速が停滞したという評価もありましたが、今回は1月の6.4%から比べれば0.4ポイント減速したことになります。それでも高い水準ではあります。 先日雇用統…

最近の中国の話題(全人代・中東)

シリコンバレーバンクから始まるショックが続いていますが、今回は離れて最近の中国について見てみます。 というのも、今月13日に全国人民代表会議(全人代)が閉幕しました。全人代は中国の立法府で日本にとって国会にあたりますので、重要な意味を含めます…

シリコンバレーバンクショックの日本市場への影響

先日から取り上げているシリコンバレーバンクの経営破綻。破綻が報道されてから初めて日本の株式市場が開きました。日経平均は大方の予想通り大きく下落し、先週末終値から311円(▲1.1%)下落し、節目の28,000円を大きく割り込みました。 なお、1日の値動き…