まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

時事

アメリカの債務上限問題とは?

最近話題のアメリカの債務上限問題について考えていきます。 国家運営にはお金が必要ですが、このお金の収入源(歳入)は大きくわけて2つあり、1つは税金からの収入である税収と、もう1つは国債を発行して得られる借金による調達となります。 アメリカの…

ファースト・リパブリック・バンクの経営破綻とFOMC。

5月1日にアメリカ、カルフォルニア州の地方銀行であるファースト・リパブリック・バンクの経営破綻が発表されました。3月にシリコンバレーバンクが経営破綻して以降、3行目となるアメリカでの銀行の経営破綻となり、資産規模としてはシリコンバレーバンクを…

FOMC5月会合で0.25%利上げ。今後の追加利上げは?

5月2日、3日に開催されていたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の5月会合にて、0.25%の利上げを発表しました。これにより政策金利の誘導目標レンジは5.00%〜5.25%となりました。今回の利上げで打ち止めともされています。 www.bloomberg.co.jp 2022年の3…

3月消費者物価指数の発表

3月の消費者物価指数が発表されました。 各消費者物価指数と各指数の前年同月比は以下の通りです。 指数 前年同月比 (前月) (前月) 総合指数 104.4 104.0 3.3% 3.2% 生鮮食品を除く総合指数 104.1 103.6 3.1% 3.1% 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数…

健康保険組合の赤字が過去最大。今後の改正案とは?

今回は健康保険組合の赤字についてのニュースを見ていきたいとお見ます。 これは2023年度の予算集計を健康保険組合連合会が発表したもので、2022年度の経常収支の赤字額が2,805億円に対して、2023年度は5,623億円になる見込みとして、倍増となります。 (健…

アップルが預金に参入。日本へは?

今回の記事では、アメリカのアップルが預金業務へ参入するというニュースについて考えていきたいと思います。 news.yahoo.co.jp アップルが提供する預金サービスは、金利4.15%とアメリカ国内の銀行が提供している金利平均の10倍の水準とのこと。今アメリカで…

日経平均が年初来高値を更新。

ここ数営業日、日経平均が強く終値ベースで年初来高値を更新しました。 4月18日の終値は28,658円76銭となり、前営業日から0.51%上昇し、直近高値の3月8日の終値を超えました。これ以降、シリコンバレーバンクの経営不安から始まる金融不安により急落しました…

3月のアメリカ消費者物価指数が発表

アメリカの消費者物価指数が発表されました。2023年3月の前年同月比が5.0%となり、前月の6.0%からさらに減速しています。下図は過去2021年6月から推移を表示させているのですが、過去最低値となっています。市場予想も5.1%でしたらからそれよりも低い結果と…

ウォーレン・バフェット氏の発言の結果

ウォーレン・バフェット氏という投資家が11日に日本の株式の追加投資について触れて話題になっています。 ウォーレン・バフェット氏は御年92歳でありながら、非常に有名な投資家です。バフェット氏の投資手法としてはいわゆる「バリュー株投資」と呼ばれてい…

植田体制の日本銀行がスタート。果たして今後は。

植田和男氏が日本銀行の総裁に就任しました。10日に早速就任後初めての記者会見がありました。今後の方針として重要な発言となります。 植田氏は、これまで行われてきた金融緩和政策は維持する方針を発言し、また国債の買い入れにより長期金利を誘導するイー…

企業倒産数の増加。ゼロゼロ融資の返済の本格化へ

企業の倒産数が3年ぶりに増加しているというニュースについて見ていきたいと思います。該当のニュースは以下となります。 企業倒産の「潮目」変化、2022年度は3年ぶり増加 「社会保険料」「コロナ融資」重荷に―2022年度企業倒産(帝国データバンク) - Yahoo…

原油価格が急騰。OPECプラスが減産

4月2日にOPECプラスの会合があり、5月以降の減産を発表しました。その減産量が大きく日量100万バレルを超える規模で、原油市場にとってサプライズとなりました。 4月3日月曜日のWTI原油(ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油)は前週末である3月31…

こども家庭庁の発足と少子化対策のたたき台の公表

4月1日が年度の始まりということで、行政の世界でもこども家庭庁が発足となりました。保育所などを所管する厚生労働省や、少子化対策などの内閣府など、複数の省庁にまたがって縦割り構造となっていた、こども政策に関する課題などを横串をさして一貫して所…

TPPにイギリスが加盟へ。

3月31日に行われる会議において、TPP(=環太平洋経済連携協定)へのイギリスの加盟が認められる、といった報道が入ってきました。 TPPはその名前の通り、環太平洋ということで、アジアやオセアニア、南北アメリカの国々で構成されています。 具体的には、日…

EUのエンジン車規制方針の転換。トヨタ株が上昇。

ヨーロッパ連合(EU)は、これまで2035年までにエンジン車の新車販売を禁止することを目指していました。脱炭素を目指すことを目的として、電気自動車でなければならず、ハイブリッド車も含め、内燃機関を持つ車は一切認めず、市場から締め出されることとさ…

物流業界の2024年問題について

YAHOO!ニュースに取り上げられた物流業界の2024年問題について考えていきます。 news.yahoo.co.jp 物流業界の2024年問題とは、なんでしょうか。 2019年に『働き方改革関連法(働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律)』が改正され、時間外労…

2月消費者物価指数は約1年ぶりに減速

3月24日に2月の消費者物価指数が発表されました。 各消費者物価指数と各指数の前年同月比は以下の通りです。 指数 前年同月比 総合指数 104.0 3.3% 生鮮食品を除く総合指数 103.6 3.1% 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数 102.6 3.5% 一般的に、消費者物…

FOMCも利上げ0.25%を決定。アメリカ市場は下げ。

21日から22日にかけて開催されたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)の3月会合。金融不安が広がる中、0.25%の利上げが決定されました。 先日は欧州中央銀行(ECB)の0.50%の利上げについて取り上げましたが、FRBもECBと同じく、断固としてインフレ対策を優先…

3/20の日本の株式市場は大きく下落

3月20日の日本の株式市場は大きく値下がりとなりました。日経平均は先週末から388円(1.4%)の下落。特に新興市場である東証グロース市場が厳しく、グロース市場指数は3.6%の下落となりました。 (日経平均) (グロース市場指数) 東証上場銘柄のうち、値上…

金融不安の続く中、ECBは0.5%利上げ

ブログを取り上げる順番は前後しますが、3月16日に欧州中央銀行(ECB)が、0.50%の利上げを発表しました。0.50%乗り上げは3会合連続となります。www.bloomberg.co.jp Bloombergの上リンク先の記事を参照しますと、「0.25%の利上げ」については議論されず、「…

アメリカ大手銀行が金融不安払拭に支援

この1週間、金融不安に関しての話題ばかりとなっていますが、今回も新たなニュースが入ってきました。アメリカの大手銀行複数行が、中堅銀行であるファースト・リパブリック・バンクを支援することが報道されました。 シリコンバレーバンク、シグネチャーバ…

銀行株が混乱する中、クレディ・スイスによる波も。

アメリカではシリコンバレーバンクの経営破綻が日本の株式市場へ混乱をもたらしましたが、今度はスイスのクレディ・スイス銀行が新たな混乱を巻き起こしています。 クレディ・スイスといえば世界的に見ても大手の金融企業です。この企業に何が起こったかと言…

アメリカ2月の消費者物価指数発表

アメリカで2月の消費者物価指数が発表されました。指数は前年同月比で6.0%の上昇となりました。前回は減速が停滞したという評価もありましたが、今回は1月の6.4%から比べれば0.4ポイント減速したことになります。それでも高い水準ではあります。 先日雇用統…

最近の中国の話題(全人代・中東)

シリコンバレーバンクから始まるショックが続いていますが、今回は離れて最近の中国について見てみます。 というのも、今月13日に全国人民代表会議(全人代)が閉幕しました。全人代は中国の立法府で日本にとって国会にあたりますので、重要な意味を含めます…

シリコンバレーバンクショックの日本市場への影響

先日から取り上げているシリコンバレーバンクの経営破綻。破綻が報道されてから初めて日本の株式市場が開きました。日経平均は大方の予想通り大きく下落し、先週末終値から311円(▲1.1%)下落し、節目の28,000円を大きく割り込みました。 なお、1日の値動き…

アメリカの中堅金融機関が経営破綻。リーマンショック以降最大の銀行破綻。

アメリカの中堅金融期間であるSVBファイナンシャルグループ傘下、シリコンバレーバンクが経営破綻をしたとの報道がありました。昨日の記事で書きましたが、ダウ平均株価はこの報道による影響もあり、4日連続の下落となりました。 8日に資金調達を発表し経営…

2月雇用統計は判断難しい内容に。

3月10日のアメリカ、ダウ平均株価がは前営業日から1.1%の下落となりました。 下図の日足チャートを見ると、3月7日から4日連続での下落となっています。 3月7日といえば、先日記事にしたFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)のパウエル議長がアメリカ連邦議会で…

セブン&アイHDがコンビニ集中へ

セブンイレブンやイトーヨーカ堂を運営するセブン&アイ・ホールディングスがコンビニエンスストア事業、つまりセブンイレブンに集中させていく戦略を発表しました。これにより、イトーヨーカ堂については事業を縮小していき、アパレル事業から撤退するとし…

3月FOMCは利上げペース再加速?日経平均は強い

3月7日のアメリカ株式市場は大きく下落しました。ダウ平均株価は前営業日比1.7%減でした。年明け以降上昇しきらず、急落するような動きが続いています。 3月7日に下落したのは、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)のパウエル議長がアメリカ連邦議会において…

1月の実質賃金は4.1%減。私達の賃金はどうなる?

一人あたり賃金から物価変動を差し引いた実質賃金の1月速報値は前年同月比4.1%減となったことが、厚生労働省の毎月勤労統計調査で発表されました。 一人あたり賃金(現金給与総額)は前年同月比0.8%増と微増したのですが、物価上昇が急激に伸びていることで…