まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

カーボンニュートラル

EUのエンジン車規制方針の転換。トヨタ株が上昇。

ヨーロッパ連合(EU)は、これまで2035年までにエンジン車の新車販売を禁止することを目指していました。脱炭素を目指すことを目的として、電気自動車でなければならず、ハイブリッド車も含め、内燃機関を持つ車は一切認めず、市場から締め出されることとさ…

なぜ企業は脱炭素に取り組むのか。

以前の記事でグリーントランスフォーメーション(GX)実行会議について触れましたがこの記事の中で、GXリーグに440社が賛同したとありました。なぜ企業はここまでGXに取り組むのでしょうか。 例えば電気自動車メーカーや太陽光発電設備メーカーといった脱炭素…

風力発電の風車メーカーの日本戦略見直しについて

このブログでも何度も取り上げた洋上風力発電に関しての話題です。長崎で工場建設を予定していた風力発電風車メーカーのデンマークのべスタスが工場建設計画を中止するといったニュースが入ってきました。 www.nikkei.com 洋上風力発電については国内メーカ…

各電力会社の株価が急進。原子力、再生エネルギーへの発言

4月11日に、各電力会社の株価が急騰し、興味深い動きをしたので見てみましょう。 ○東京電力ホールディングス(9501) ○中部電力(9502) ○関西電力(9503) とりあげた3社とも右端の11日に出来高も増え急進しました。 11日の各電力会社の値動きは以下の通りで…

2022年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金単価の決定について

以前、電気料金の話題について触れた際には、説明なく言葉を使用していた再生可能エネルギー発電促進賦課金について。3月25日に2022年度に適用される単価が発表されましたので、改めてどの様なものなのか見てみましょう。 再生可能エネルギー発電促進賦課金…

洋上風力の公募基準見直しへ

日本の脱炭素戦略の要、洋上風力発電所についてです。 以前の記事で「秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖」、「秋田県由利本荘市沖」、「千葉県銚子市沖」の3海域の公募について、三菱商事が総取りとなった話題について触れました。その続報として今後の公募…

澤藤電機(6901)〜アンモニアから水素を製造する技術〜

水素製造に関して澤藤電機という企業を見つけました。澤藤電機は日野自動車が筆頭株主で、日野自動車向けの商用車向けのスターター等の部品を製造しています。アンモニアから水素を生成するという技術を持っています。水素を運搬するために、高圧低温にして…

ブルー水素、グリーン水素とは?

もう少しだけ水素の調達方法について、一般的な方法について見てみましょう。昨日の記事で少し触れましたが、水素を生成するためにはエネルギーが必要です。水素を生成する方法によってカーボンフリーかどうかが変わります。 従来の石炭や天然ガスといった…

水素発電所の水素供給方法について

昨日の記事で水素発電所の稼働について触れました。発電に使用する水素をどこから供給するかについて、イーレックスはHydrogen Technology株式会社と提携し、Hydorogen Technology社の技術から発電用と水素ステーション用の水素を生成することとしています。…

イーレックス(9517)~2022年3月水素発電所稼働予定~

1月1日の記事の2022年の出来事のまとめ記事で、3月に日本国内初の水素発電所が稼働することを記載しています。運営するのはイーレックスという東証1部の企業です。 イーレックスのニュースリリース(国内初、水素専焼発電所 商業運転化へ着手~水素事業にお…

洋上風力対象事業者の決定による影響〜レノバがストップ安〜

昨日の記事、洋上風力発電の事業者が決定したことに対して、レノバという企業の株価に大きく影響を与えたので、本日はその点に触れてみようと思います。 前回記事はこちら。 manabinobi.hatenablog.com ◯株式会社レノバとは? そもそも株式会社レノバという…

洋上風力発電の3地域の事業者が決定

日本における脱炭素の鍵を握る洋上風力発電の開発。「秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖」、「秋田県由利本荘市沖」、「千葉県銚子市沖」の3地域について、経済産業省と国土交通省は発電事業者公募を行っていましたが、24日に事業者の選定結果を公表し、いず…

全固体電池についての動きが活発に

日産より、2028年度に全固体電池の電気自動車EVを量産化させる発表があったと報道がありました。日産は「リーフ」などEVの分野に以前から力を入れていました。 なお、以前EVについてまとめていますので、その際に課題等触れています。 manabinobi.hatenablog…

エンビプロ・ホールディングス(5698)の銘柄分析

リチウムイオン電池関連で気になった企業を詳しく見てきます。第二段。 manabinobi.hatenablog.com エンビプロ・ホールディングスは、資源を回収、再利用する事業を軸にした資源リサイクル会社です。 セグメント情報を見るとおおよそ次の3つです。 〇資源循…

田中化学研究所(4080)の銘柄分析

リチウムイオン電池関連で気になった企業をより詳しく見ていきます。 manabinobi.hatenablog.com 田中化学研究所(4080)はリチウムイオン電池、ニッケル水素電池の二次電池の電池の正極材料のメーカーです。 田中化学研究所のHP(https://www.tanaka-chem.co.…

リチウムイオン電池銘柄まとめ

電気自動車もプラグインハイブリッド自動車も車両本体価格がネックである記事を書きましたが、その車両本体価格のうち、リチウムイオン電池が構成比が高くなっているます。 そもそもリチウムイオン電池は、電池の中をリチウムイオンが移動して電気が流れる電…

プラグインハイブリッド自動車について

前回記事では電気自動車について書きました。 manabinobi.hatenablog.com 今回は電気自動車とハイブリッド車との両方の特徴を持ったプラグインハイブリッド車です。電気自動車のデメリットを一部解消してくれるものです。 電気自動車よりもEVの能力だけで走…

電気自動車について

カーボンニュートラルの自動車の分野でも触れた電気自動車ですが、現状の電気自動車の航続距離の課題についてみていきます。 過去のカーボンニュートラルの記事はこちら。 manabinobi.hatenablog.com そもそも電気自動車の乗用車の販売台数は、一般社団法人…

カーボンニュートラルについて〜14分野のまとめ〜

これまで「2050円カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に記載されている14分野について見てきました。14分野でおおよそ共通していえたことは、まだまだ技術開発&コスト面等、様々な課題解決が必要だということがとても良くわかりました。 例えば自…

カーボンニュートラルについて〜ライフスタイル関連産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の最後の分野「ライフスタイル関連産業」。 解読が非常に難しかったため、あっているかわかりませんが、事例として、「柏の葉スマートシティ」の取り組み。柏の葉国際キャンパスタウンとして、公…

カーボンニュートラルについて〜資源循環関連産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の13番目「資源循環関連産業」。 3R(リデュース・リユース・リサイクル)という言葉がありましたが、それがこの分野です。 これらは循環型社会形成推進基本法、循環型社会形成推進基本計画、廃…

カーボンニュートラルについて〜住宅建築物産業/次世代太陽光産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の12番目「カーボンリサイクル住宅建築物産業/次世代太陽光産業」。 ①AI・IoTやEV等を活用したエネルギーマネジメント エネルギーマネジメントとは、電気やガス等、エネルギーの使用状況を把握…

カーボンニュートラルについて〜カーボンリサイクル産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の11番目「カーボンリサイクル産業」。二酸化炭素の排出を削減するではなく、二酸化炭素を資源として活用することで減らしていくという分野ですので、非常に重要なテーマとなります。①CO2吸収型…

カーボンニュートラルについて〜航空機産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の10番目「航空機産業」。日本は2020年に三菱重工のスペースジェットの計画が凍結され、残念ながら航空機自体の開発はブレーキがかかっていますが、航空機部品をメーカーに供給する立場で開発を…

カーボンニュートラルについて〜食料・農林水産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の9つめ「食料・農林水産業」。この分野については縁遠く、初めて聞く用語もいくつか出てきました。しかしながら、この分野は人間にとって根幹となる産業で食料の安定供給は日本の戦略的にも重要…

カーボンニュートラルについて〜物流・人流・土木インフラ産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の8つめ「物流・人流・土木インフラ産業」。 ①カーボンニュートラルポートの形成 現在もエネルギーは海運によって日本に運ばれ、港湾から運び込まれます。このため、運搬コスト等から、火力発電…

カーボンニュートラルについて〜船舶産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の7つめ「船舶産業」。海上輸送は産業にとって必須で、エネルギーの転換が必要です。 LNG(液化天然ガス)、水素、アンモニアをエネルギーとする技術の開発が必要です。 近距離用の小型船舶につ…

カーボンニュートラルについて〜半導体・情報通信産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の6つめ「半導体・情報通信産業」。 今後カーボンニュートラルが取り組まれる未来は、今よりも更にデジタル化が進んだ世界になります。このため、デジタル化を進めていくかにあたり、カーボンニ…

カーボンニュートラルについて〜自動車・蓄電池産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の5つめ「自動車・蓄電池産業」。自動車産業は日本を代表する主要産業です。EUでは、2035年にガソリン車の発売禁止されることが発表されており、急速にこの分野の脱炭素化が進んでいます。 「205…

カーボンニュートラルについて〜原子力産業〜

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」14分野の4つめ「原子力産業」。 原子力発電の是非はこのブログの主題ではありませんが、現在の技術力では風力発電や太陽光発電等の自然エネルギーの発電方式ではお天気次第で電気の出力は不安定になる…