まなびの『び』

投資運用、業界研究、時事、その他学んだことを

スノーピーク(7816)の決算発表

本日はスノーピーク(7816)の決算発表についてです。

 

スノーピーク 売上高 営業利益 経常利益 最終利益
2022予測 32,700 5,232 5,221 3,300
  対前年増率 27.2% 37.0% 29.4% 21.0%
2021 25,713 3,819 4,035 2,727
  対前年増率 53.4% 155.8% 160.2% 160.1%
2020 16,764 1,493 1,531 1,048

 

 

スノーピークといえば、アウトドア用品の製造販売の企業ですが、絶好調の決算が発表されています。

 

2021年度は、売上高前年比53.4%増。最終利益160.1%増という素晴らしい数字となります。なぜここまでよいかというと、スノーピークの取り扱う「アウトドア」がブームになり需要が増えていることにあります。

決算短信の当期の経営成績の概況にて、

当社グループが属するアウトドア業界につきましては、密を避けたレジャーとして引続き国内外にて高い需要を継続した状況にあります。また、キャンプについても同様に需要の高まりが継続しており、SNSやメディアなど多くの媒体で取り上げられることも多く、レジャー全般の中でキャンプの位置付けが高まってきた

としていて、つまりコロナ禍でも接触機会を減らした自然の中で過ごすことができるキャンプが人気となっていることを好調の要因として挙げています。

 

そして今後2022年度の業績見通しも発表していますが、引き続きアウトドア・キャンプの需要が継続することを見込み、好調を維持する形での数字の発表となりました。

戦略として挙げているのが次の3つ。

1.新規顧客創造のためチャネル(体験型店舗・卸売)強化を通じて顧客創造機会の創出。

2.体験への誘導を促進するための各種戦略(リアル・オンライン)と通じて既存ユーザーのロイヤルカスタマー化。

3.これまでのエントリーライン・焚火戦略といった戦略の継続に加え、ハイエンド商品や家具提案といった各種シーンの拡張に合わせた商品開発を通して潜在キャンパーの獲得並びに既存ユーザーのLTV向上を推進。

 

スノーピークは16期連続増収と非成長性が継続している企業ではありますが、これは地道なファン層の拡大があってのものです。その中で2020年から2021年度にかけてコロナという特需があり、新たなファンが一気に増えたものになります。これはある意味ブームのようなものだと個人的には思っていて、いかにこの新規ファン層が離れていかないか、が大事だと思います。そのための上記2.3.の戦略につながってくると思います。

ただ、かつてのスキーブームが今は下火のように、ブームの継続は非常に困難だと予想。ブームが大きいだけに、にわかファンが離れていったところで、成長が止まってしまうか危惧しています。

いかに多くのにわかキャンプファンを本格的な根強いキャンプファンに転換できるか、今後のスノーピークに期待しています。

 

(個人的な話)

私は、親がキャンプファンなので、子供のときに多い時は毎年2~3回連れて行ってもらっていました。この経験は私自身の人格形成に非常に多くのメリットがあったと振り返り思っています。

なので、今自分が親の立場になりまして、子供がもう少し大きくなったらキャンプに連れて行ってあげたいな、と思っています。